
さてさて、世間でバカ売れ中(?)のアンドロイド7インチタブレット"ネクサス7"(16Gモデル)のレビューその1です。
お店で山積みになってた化粧箱の裏の説明が全部英語だったので、買ったやつもそうなのかと思ったら普通に日本語で書いてありました。

ネクサス7は GooglePlay ストアでもオンラインで購入できますが、ひょっとしてその場合は英語パッケージのが送られてくるんでしょうかね?
Google の公式タブレットという売りですが実際はパッケージにロゴがあるとおり

最近PCやモバイルでよく目にするようになってきた ASUS という台湾のメーカーの製造です。ASUS は昔は「アスース」とか「アサス」とかいくつか読み方があったのですが、
現在は公式に「エイスース」とカタカナ発音が決まったようです。
iPad や iPhone などの Apple 製デバイスの場合も中国(台湾)のメーカーが製造を請け負っていますが、このネクサスをはじめ Google のデバイスの場合は Apple の体制とはかなり異なるスタイルで、おそらく Google 本社サイドはプロダクトのコンセプト・要件やサジェスチョンを伝えるだけで具体的な設計図などは出しておらず、実質の設計なども ASUS 側で行っていると考えられます。そのあたり、基本的に組み立て工程だけが発注されていて設計まわりは完全に Apple が統制している iOS 端末とは異なります。
なのでこれは Google ブランドのタブレットですが、実質は ASUS の Android タブレット、と考えてよいと思います。
既に ASUS の変態キーボードバッテリーつきアンドロイドタブレット
TF101 Transformer を使っていて完成度に満足していたので、ASUS 製だということが Nexus7 購入のきっかけの一つだったのは確かです。
さて、さっそく化粧箱をあけてみましょう‥どうでもいいですが、この箱はマッチ箱スタイルで中をスライドして取り出すんですがこれがギッチぎちに硬くて一苦労。化粧箱なんぞすぐ捨てるつもりならカッターで箱のフチを切ったほうが早いかもしれません。
中身は例によって"コンビニおにぎりメソッド"となっていて簡単に取り出しができます。


同梱物はこんだけです。本体、充電器、USBケーブル、そしてペラペラの取説。めっっちゃ少ないです。
ACアダプター充電器は最近こういうガジェットで良く見かけるUSB充電器スタイルです。

先のエントリの GL02P と同様、いかにも PC の USB ポートから充電できそうに見えますが、Nexus7 の場合は若干電流量の要件が多目なようで、例えばノートPCのUSBポートなどでは充電できないこともあるようです。ACアダプタ付きのUSBハブだとおそらく大抵は充電できそうな気がしますが、ケースバイケースで自己責任でお試しください。
私はいつものようにコレ

を使えるかどうか試してみたところ、残念ながら充電できませんでした(その際ケーブルはNexus7付属のものを使用)。
ググってみたところでは、市販のUSB充電器でも普通に充電できるという報告もたくさんありますので、たまたまこの充電器がダメなだけだと思います。

一応片手でわしづかみにできるサイズです。けっこうグッと手を開いてる感じになり長時間は無理があるので、実際の使用では枠の左下あたりに親指をそえて手のひらで支えるような持ち方がメインになると思います。
恒例の各種ガジェット大きさ比較です。

はっきりいって用途が違うガジェットを並べてみてもたいした意味はないので、タブレットである Transformer TF101 との比較

が本当に意味がありそうな大きさ比較でしょうね。
TF101 と比較して2回り以上小さく、軽くなっているにもかかわらず、CPUをはじめ性能はかなりUPしており、非常にバランスよくまとまっている感じがします。
電源ONしてみました。電源ボタンは右上隅にありますが、やや押しにくい感じです。

初回起動するとまずこの画面になりますが、これが実は言語環境設定にもなっています。
まんなからへんの言語のリスト部分が縦方向にロールして選択できるようになっていて、選択中の言語にあわせて上の「Welcome」がそれぞれの言語で表示されます。

ポルトガル語ももちろんあります。しかもブラジル・ポルトガル語、ポルトガル本国の2つから選べます。もちろんWelcome 部分は"Bem-vindo"(ようこそ)となります。
日本語を選択して、下の大きな三角を押すと言語選択決定です。
イチびってここで全く読めない言語(アラビア語とか)を選んだりすると、このあとの初期設定画面でまともに設定を終わらせることができなくなるので、ふつうに日本語を選びましょう。言語設定はもちろん後で設定アプリから変更することもできます。

Android 4.1(Jelly Bean)になって前のバージョンの OS から変更がいろいろありましたが、初期設定は変更が多い部分です。以前の AndroidOS では初期設定時の WiFi 設定をスキップすることができましたが、Nexus7 工場出荷時の AndroidOS 4.1 では WiFi 接続を設定しない限り、次にすすめなくなっています。

ただ、WiFi の自動設定WPS(Wi-Fi Protected Setup)に対応しているので、バッファローだとかIO・DATAのような量販店で売れ筋の WiFi ルーターであれば細かい設定を入力しなくても、簡単に設定が終わるはずです。もちろん従来どおりに WPA や WEP などを自分で設定してもOKです。WiFi 機器は相性やそのほかもろもろの理由で自動設定はしばしば上手くいかないときがいるので、できれば事前に手動設定の情報を用意しておいたほうが安心です。WPS にしろ手動設定にしろ、ここでちゃんと WiFi に接続できないと初期設定がとまってしまってホーム画面を拝むことすらできないので注意です。
WiFi の選択の次にユーザーが注意して入力しないといけないのが、グーグルのアカウントです。グーグルアカウントは入力をスキップして使うことも不可能ではありませんが、グーグルアカウント無しの場合 GooglePlay マーケットをはじめアンドロイドタブレットとしての便利な機能はほとんど使えませんので、事実上グーグルアカウントは必須です。グーグルアカウントはメールアドレスがIDになり、このメールアドレスは gmail じゃなくてもよいのですが、個人的な経験上、素直に gmail にしたほうが面倒は少ないという気がします。
Android 端末を使うのが二台目以降であれば既にグーグルアカウントは持っているはずですのでそれを入力します。もちろん違うアカウントや新たにアカウントを作り直してもかまいませんが、新しいアカウントでは以前購入した有料アプリなど有料コンテンツは買いなおしになります。前のアンドロイド端末でつかっていたアカウントをネクサスでも使うのなら、買いなおす必要はありません。
というわけで、さっそく自分のアカウントを入力しようとしたところ‥‥
おーーーーいいきなり、なんやようわからん問題が発生しよりました。
Google Wallet ってのは主にアカウントの支払い関連を司るサービスなのですが、どうもそれが死んだくさいです。
まあしょうがないので、OKをタップしてみると普通にもとの画面に戻ったので、めげずに続きを入力したところ特に問題なく進んだようです。
ただ Wallet が不正終了したせいなのか、あるいは AndroidOS の仕様変更なのか、今までだと設定全部おわってアカウントと同期すると購入済みアプリで端末が対応しているものは自動的にインストールされたような気がするのですが、ネクサス7では同期がおわってもアプリはプリインストール以外何もインストール(同期)されていませんでした。もちろん GooglePlay で自分のアプリの一覧みるとこれまで使ってきた端末のアプリは全部リストアップされるし(Walkman のミュージックアプリみたいな端末固有なヤツまで全部!)、購入済みアプリは改めてお金払わなくてもDLとインストールできる状態になっていました。
ちなみに以前の AndroidOS にくらべてアカントに関するトラップ(?)が増えているので、項目は一応ちゃんと目で読んで次に進んだほうが無難です。例えば

というふうに、グーグルアカウントログイン前に Google からの
スパムメール ナイスでお得な情報を送ってもらうかどうかを選択できるようになっているので、
"Google サイコー!!いつでもどこでも Google の最新ニュースはいち早くゲットしたい!!"という方は忘れずにチェックONするようにします‥というか一度OFFにしても次この画面くると
デフォルトで必ずONになってやがりますけどね。
あと所有者情報の入力

というようわからん入力項目が増えてましたが、ここは今のところは特に何も入れなくても問題ないようです。
最終的に設定が終わってホーム画面にたどり着くと『アイスエイジ』のアイコンがお出迎えです。

現在販売中のネクサス7では映画『アイスエイジ』と夏目漱石の『こころ』や太宰治の『人間失格』など何点かの電子書籍がタダでついてきます。ちょっと前のロットでは『アイスエイジ』ではなく『トランスフォーマー』がオマケだったようです。
ホーム画面を右にスライドさせると、GooglePlayオススメの映画やアプリを表示するウィジェットが現れますが、こちらはタダではなく単にオススメというだけです。間違えてこちらを再生すると、金とられます(もちろん金を取られる前にちゃんと確認画面があるので誰も間違わないとは思いますけど)
工場出荷状態のホーム画面に置いてあって不要、使わない、ウザイ、いらん、見たくない、ほんま邪魔、消えてなくなれ、というものは、それを長押しして『×削除』というところへドロップして消してスッキリさせましょう。

AndroidOS のホーム画面は iOS のホーム画面と異なり、そこに表示されているアイコンはアプリやデータの本体ではなく、これを削除してもアプリはアンインストールされません。Windows のデスクトップにあるアプリへのショートカットみたいなもんです。Android ではアプリをアンイストールするときはアイコンを消すのではなく、設定の管理画面やGooglePlayから"アンインストール"というボタンを明示的に押さない限りアンインストールされません。なので、例えばホーム画面のアイスエイジのアイコンを消してしまっても、タダで見れるはずだった『アイスエイジ』が消えてしまった!ということはないのでご安心ください。
ということで、まずは開封から初期設定まででした。レビューはあと2,3回続きます(たぶん)