2014年05月27日

Sony Xperia Z2(SO-03F)でスマホ・デビュー!

この5/21に発売されたばかりのソニー/ドコモXi エクスペリア Z2、私にしては珍しく発売直後にお店に突撃して速攻買いしました!!

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おいおい、今までアンドロイドがどうのタブレットがどうの iPhone がどうしたとか散々 BLOG で書き散らしといて今さらスマホ・デビューてどういう意味やねん!!!…と突っこみたくなる方もおられるかもしれませんが、いわゆる3大キャリアのガラスマにおいてはホンマにこれが初デビューとなるけっこうオッサンの私です。

さて、ここからしばらくオッサンの自分語りに入りますので、“能書きはええからはよう実機レビューしろやハゲ!!”という方は下のほうにある『開封』の項目へお進みください。

当ブログのログを掘っていくと見つかっちゃいますが、厳密な話をするとこれがスマホ初購入ではもちろん無く、過去にイーモバイルの HTC Aria と Sony Ericsson mini を使っていたことはあります。…が、同時に携帯電話としてずっとドコモを併用していてイーモバイル端末はネット端末としての用途でしか利用しておりませんでした。

かつて日本でアンドロイド携帯が出回り始めた初期の頃にビッグウェーブに乗りたい気持ちはめちゃめちゃあったものの、当時はスマホといえどもテザリングが開放されておらずまたメイン携帯として利用するにも一歩足りてない部分があって長らく二の足を踏んでいる状態でした。それがこの2年ぐらいで事情が急速に改善してきたというのが、今回やっとメイン携帯をスマホに変更した理由のひとつです。

ちなみに、つい先日まで使っていたドコモ携帯はこれ。

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どんだけオンボロやねん、という感じですが実際もう何年前か覚えてないぐらい昔に入手したシロモノです。2007年の冬モデルだったようですが、当時は iPhone が北米で登場したばかりでモバイル業界はその熱気に浮かれていて新たに登場する端末は多かれ少なかれその影響を受けている、そんな空気感があった時代でした。

この SH905i にもタッチクルーザーという名称のタッチパッドがテンキーの上に付いており、これでマウスカーソルを操作することができるギミックが搭載されていました。

Touch Cruiser の動作例

このギミック自体は昔ながらのノートPCのタッチパッドと同じもので、iPhone の影響ゆえにタッチクルーザーを端末に搭載したのかどうかまでは微妙ですし、タッチスクリーンにしても特に iOS の専売特許というわけでなくかなり古くからある技術のひとつではありますが、iPhone の登場によって『タッチ操作 = 最先端のデバイス』のイメージが形づくられつつある時代だったのは確かでした。

で、このワタクシのオンボロ携帯なんですが、このところいよいよ本気で調子悪くなってきていて通話中にしょっちゅうこちらの音声が途切れるらしいんですね。おそらくマイク周辺の接触不良かと思いますが、いまさらフューチャーフォン(いわゆるガラケーの事)に機種変するのもナンだし、かといって中古で白ロム端末買うのも抵抗あるしで、とうとう俺も年貢の収め時いよいよスマホデビューの期が熟したのだな、と覚悟を決め色々品定めをしておりました。

というのも、本当はあと半年ぐらい耐えて今使ってるイーモバイルLTE PocketWiFi の解約と同時ぐらいに乗り換えを考えていたのですが、そうも言ってられなくなってきたのでしようがありません。

で、夏モデルの中で一番イケイケ(←死語?)っぽい SONY の Xperia Z2 にロックオンして情報収集したり、お店で実機を触ってみたりしたところ良さそうだったので即決で買ってきたという次第です。

では、早速開封レビューいってみたいと思います。

- 開封 -

箱を見るとわかりますが Made in China です。まあ今時はごく普通の事ですね。贅沢は申しません。

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私はあんまり意味がわかってませんが "Playstation Certified" のロゴがついております。プレイステーション対応…?

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折り紙式の説明書がついてきて必要最小限の事はちゃんと説明してありますが、パソコンに不慣れでスマホも初めて購入しましたぁーぴかぴか(新しい)という方の場合は別途にスマホ入門書を買うとかオタクの人をヘルプ用に捕獲するとかしたほうが無難です。

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箱の中身はこれで全部です。付属品は本当に必要最小限のモノだけ…というか厳密に言うと、この同梱品のみでは充電が出来ません

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充電スタンドが付いてくるんですが、ここに micro-B タイプのUSB(スマホで一般的なUSB端子)ケーブルを刺して充電します。もしくは本体の左サイドにある micro-B USB 端子を使っても良いですが、いずれにしても micro-B の USB ケーブルが必要になりますので別途用意しなければなりません。

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スマホとかモバイル端末を何台も持っていると同梱のUSBケーブルがどんどん増殖して邪魔になってきますので、同梱しないというのはある意味合理的ではあります。

充電用USBケーブルは量販店に売ってるような一般のもの、例えばこういうの

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でOKですが、もし何らかの不具合があった場合に SONY やドコモにコラァー!とヤカラしたい人は純正品を購入したほうが良いでしょう。私はそんな気はサラサラないので、いつもどおりコレ

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を使ってみましたが、普通に充電できました(急速充電はできません)。なお本体の USB に直刺しする場合はパソコンの USB ポートでも充電できますが、“スタンド経由の場合は PC の USB ポートでは充電できない”と説明書にありますので注意です。つまりスタンドを利用するなら、USBの充電器も必須になります。

またUSB充電器は電流容量が足りないと動作不良になるので、心配な人はお店で確認して同時に購入したほうが無難です。…が、試しに Android タブレットである ASUS の Transformer TF101 の USB─これは給電可能USBなんですが─ここに直刺しで Xperia Z2 を接続してみたところ充電できました。なので恐らくですが、市販の充電器でも大抵のものは使えるのではないかな、という気はします。

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他の付属品としては、本体に純正保護ケースをつけてブ厚くなっている状態でも充電スタンドにはめこめるように厚みを計算したアタッチメント、それに内蔵テレビ(ワンセグ/フルセグ)用のアンテナケーブルがあります。イヤフォンは付いてきませんのでこれも必要であれば別途自分で用意しないといけません。

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- 外見 -

細かいスペックについてはこちらを参照ください

・ドコモ公式スペック
http://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-03f/spec/spec.html

現状で考えられるほぼ最高の性能を惜しみなく搭載した正にフラグシップに相応しいスペックです。

プロセッサはクアルコム社の MSM8974AB いわゆる『スナドラ』こと Snapdragon 801 で、現状スマホに搭載されているCPUでは最高クラスといわれております。実はクアルコムは昨年末に次世代の Snapdragon 805 を発表していて予想では今年の春から夏モデル、つまり Xperia Z2 あたりに搭載してくるのではないか?と噂されていたのですが、いまのところ主なハイスペック・スマホには搭載されず持ち越しとなっています。

順当にいけば Xperia Z3 には恐らく 805 を搭載してくると思われるので、私のようにどうしても今買い替える必要がある、いや新しいのが出たら何時でも買い替えたい、という人でなければ年末に予定されている次モデル(Z3)を待つというのは選択肢の一つとしてアリかと思います。ただ予想はあくまで予想ですし、CPUが良くても必ず良モデルとなるとも限りませんし、特に外装デザインなどは何がきっかけでいきなり自分の好みと違う路線にいかないとは限らないので、まあガジェット物には定番の話ですが「買いたくなった時が買い時です」

そして、この新エクスペリア Z2 ですが、実機を手にしてつくづく思うんですけど、本当に所有欲をくすぐる実に良いデキなんですよ〜 むっちゃカッコエエです、ホンマ。

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パネル面はゴリラガラスかあるいはそれに類するような(詳細不明です)トゥルトゥルのカッチンカッチン素材で、背面も同様なコーティング処理がなされていて高級感のある感じに仕上がっています。毎度言ってますが私はこの手のガジェットは保護シールも保護ケースも付けないで使う人間なんですが、ここまで雰囲気が良いとちょっと保護してあげたくなりますね(まァ面倒なんでやりませんけど)

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画像では判り辛いですが、背面もパネル面と同様にガラスのような写り込みがあるペカペカの表面(完全なグロス)です。私は黒を購入しましたが、漆黒ではなくネイビーブルーを濃くしたような若干青みを感じる黒で、これがまた良い雰囲気を醸しています。

正直、スマホとしても寸法ちょっと大きすぎかナァーという気持ちはあったのですが、前に Android Walkman Z でブーたれながら大きい端末に慣らされたおかげで、思ったほど違和感はないです(もしやソニーの目論見どおり…?)。Xperia mini 使ってた時期だったらこんなの有り得ないって言って一刀両断だったと思うんですけど、慣れって怖いですね。

というわけで恒例の端末大きさ比較です。

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ご覧のとおりずば抜けて Xperia Z2 が面積でかいです。ただ厚みは相当薄く上の比較画像の中でも NW-F886 よりもまだ若干薄くて実は一番薄いんですよ。だからなのか意外に重量感もあまり感じません。数値的には Walkman Z とほぼ同じ重量ですが、見た目が大きいので手にしたとき「アレっ」という感じでむしろ軽く感じます。こんだけ薄いとバッテリーが少ないんじゃないか、と不安になりますが Z2 はバッテリーも十分に持つのであまり神経質に節電に気を配らなくてもよいのも有り難いです。

sony-docomo-xperia-z2-na-mao-side.jpg

- 起動! -

…と言っても今回は梅田駅前にある某大規模量販店Yのドコモコーナーにて購入したので、もう起動やdocomo関連の初期設定は済んでる状態です。

電源キーを押してみると、なにか得体の知れないキャラクターがお出迎えです。…誰やねん君。

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むむっ、君がかの 悪名高き 高名なNTTが誇る音声認識技術の結晶『しゃべってコンシェル君』かっ!
ていうか『今なら31日間無料』って、それって31日超えたら有料ってことやん…というわけで、さっそく消しにかかります。

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よしっ、消えた。

はい、ここで注意!

iコンシェル君は、このキャラに課金されているわけではなく、あくまでも NTT docomo の『iコンシェル・サービス契約』に課金されます

つまりもしあなたが何らかの理由で自動的に iコンシェル・サービスに契約した状態となっている場合は、このようにキャラを消したり無効化やアンインストールしたとしても、やはり翌月から100円(スマホの場合、大阪のオバチャンの場合は100万円)のサービス料がかかります。

私の場合はiコンシェルは未契約なので 31日超えても単に情報取得できなくなるだけだと思いますが(動作未確認なのであくあで予想です)、諸々の割引特典等を利用してドコモ契約した場合に自動的にiコンシェル契約となることもあるようなので、コンシェル君を消す前にまず自分の契約がどうなってるか確認したほうが良いでしょう(キャラ消したらたぶん忘れると思うので)。

契約の確認・解除方法は"iコンシェル 解約"とかでググると一杯でてきます。時期によってメニュー構成が若干変ったりしますが、とりあえずdメニューから入って『お客様サポート』のアイコン(2014/05現在は右上端にある)→下にスクロールして『オンライン手続き/ご契約内容の確認・変更』と入ると2ページ目の後半の『ドコモサービスパック』のリストの中に『iコンシェル』があります。途中ネットワーク暗証番号か docomo ID によるログインが必要なので注意です。ネットワーク暗証番号は3回間違えるとロックされますので、記憶してなかったらドコモの窓口でやってもらうほうが無難です(その際に免許証など身元確認書類が必要です)

ちなみにドコモの説明を読みますと、音声認識機能である『しゃべってコンシェル』の利用自体は無料で、これにスケジュール管理やニュースなどの情報サービスを連携させる場合には有料の『iコンシェル・サービス』契約が必要となる、という事のようです。

ところで端末手にいれたらさっさと消すモノみたいに邪魔扱いされがちなこの『しゃべってコンシェル君』ですが、試しにちょっとお話してみたところ予想外に出来が良くて感心してしまいました。まず認識能力がかなり高く、はっきり発音すればかなりの確率で言葉を拾ってくれます。それと日本人向けに開発しているという土壌があるからでしょうか、なんともいじらしかったり癒される受け答えをしてくれたり、愛嬌があってなかなか憎めないヤツなんです。『歌って』って言うとちゃんと歌ってくれたりもします。いわゆる人工無能系が好きな人はハマると思いますよ。

てなわけで、次回から数回に分けてしばらく Xperia Z2 のレビューを書きたいと思ってます。

※ Walkman F のハイレゾの話はどないなっとんねん!という方も、ひょっとするといらっしゃるかもしれませんが、それも合間にやる予定です。
posted by blogsapo at 03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | モバイル・周辺機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

ジャイル・ホドリゲスがお亡くなりになりました

O Fino da Bossa のエリスとのコンビでも有名なジャイル・ホドリゲス(Jair Rodrigues)が、この8日の朝(現地時間)にサンパウロの自宅でお亡くなりになられたそうです。75歳でした。

“歌手のジャイル・ホドリゲスが75歳でサンパウロのコチアにて死去”
Folha: "Morre o cantor Jair Rodrigues aos 75 anos em Cotia, São Paulo"

“ブラジル音楽は、75歳で死去ジャイル・ホドリゲスのアレグリア(喜び)を失う”
Folha: "Música brasileira perde a alegria de Jair Rodrigues, morto aos 75"

“ジャイル・ホドリゲス、サンパウロにて埋葬”
Globo: "Jair Rodrigues é enterrado em São Paulo"(ニュース動画)

家族や直近の仕事仲間らの談話によると、健康上の問題は特になくほんの数日前まで普通に仕事をこなしており今月もいくつかライブ予定が入っていて、今回の件はまったく突然の訃報だったようです。

8日の朝、普通に自宅のサウナに入りその後9時半前後に発見された時は既に息を引きとっていたそうです。死因は心筋梗塞でした。

エリス・レジーナの息子で音楽プロデューサーのジョアン・マルセロ・ボスコリ(João Marcelo Bôscoli)は

“ジャイルは月に平均15ぐらいのライブをこなしていていて全く健康だったよ。彼はもう十分に稼いでいたけど、ずっと仕事詰めだったんだ。なぜなら仕事を愛してたからだよ。歌手の仕事を愛してる、といつも言っていた”

と語っています。

クラウジアレイチとデュエットしている割と最近の映像:
"Deixa isso pra lá - Jair Rodrigues & Cláudia Leitte"


ジャイル・ホドリゲスは1939年、イガラパヴァ(Igarapava)というサンパウロの中心から北に450kmほどいったところにある田舎街に生れました。

若い頃は、靴磨きやら仕立て屋の手伝いあるいは左官など様々な職業をやっていたそうですが、そんな生活の中で教会音楽やセレスタの影響を受けながら仕事場の仲間らとアタウフォ・アウヴェス、アゴスチーニョ・ドス・サントス、シルヴィオ・カウダス、アンジェラ・マリア等といった音楽を聴いていたそうです。

そういった仕立て屋の仕事をこなしつつも、1957年ごろにはクルーナースタイル(ビング・クロスビーみたいなやつ)の歌手としてサンパウロ州の地方のバーなどでプロとして歌いはじめていて、ラジオのオーディション番組に出演して賞を取るといったような事もあったようです。

1962年に同年のワールドカップ向けの曲を収めた最初の録音ディスク(78回転)、そして 1964年には "Vou de samba com você" と "O samba como ele é" の2枚のLPを発表しますがこの時期に、言葉をラップのようにリズミカルに曲に載せて歌う "Deixa isso pra lá" がその歌うジェスチャーとともに人気を博し一気に有名になったといわれています。

そして1965年、MPB の歴史において重要な一里塚となる、あるショウがサンパウロのテアトロ・パラマウントで行われることになります。

このショウの模様はライブ盤として録音され "2(Dois) Na Bossa" という名前のLPになり、2014年の今日では日本にある HMV や TOWER RECORD あるいは Amazon といった通販サイトを探せば比較的容易に購入できるクラシック・アルバムの一つとなっています。

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本来このショウにはバーデン・パウエルが出演の予定だったのですがキャンセルとなり急遽抜擢されたのがジャイル・ホドリゲスで、後にオ・フィーノ・ダ・ボッサで共演者となるエリス・レジーナの横に彼が立つ初めてのステージでもありました。ちなみに、このライブでのバックバンドは、ジョンゴトリオ(Jongo Trio)。

ショウは大盛況となり、ライブ盤はブラジル初の100万枚超えという超ヒットを飛ばし、評判をききつけたテレビ関係者らが2人に司会をオファーして始まったのが、有名なTVヘコール(TV Record)の『オ・フィーノ・ダ・ボッサ(O Fino da Bossa)』です。

1965年から1968年までの間にエリスとジャイルのコンビ司会のもと、ジョビン、ヴィニシウス、ドリヴァルカイミやオス・カリオカスらといった大物タレントをゲストに呼び放映された番組は MPB にとって指針となるべき重要な存在であったとされています。

ちなみにレギュラーのバックバンドとしてこの番組を長らく支えたのが、私 blogsapo が最も敬愛するブラジリアンジャズトリオである Zimbo Trio です。

こうしてエリスとともにその人気を不動のものにしたジャイル・ホドリゲスはTVヘコール主催第二回ブラジル音楽祭(Festival de Música Popular Brasileira)においてジェラウド・ヴァンドレとテオ・ヂ・バホスの"Disparada"を歌い、シコ・ブアルキの『ア・バンダ』と同点の一位を獲得するなどキャリアを広げていきました。

1980年代あたりからはセルタネージョにも挑戦し(というか出身とか人柄の感じとか見ていると実はこの人むしろサンバではなく、もともとムジカカイピラのほうが根っこにあるんじゃないか、という気もしてくるのですが…)、シタンズィニョ&ショロロとの共演作ではこれまた100万枚越セールスを記録するヒットとなりました。

"Jair Rodrigues e Chitãozinho e Xororó, Majestade O Sabiá"


今年の3月には新曲を含む2枚組CD "Samba Mesmo" を発売したばかりで、ジャイル・ホドリゲスはこの約50年にわたって文字通り休むことなく歌手を続けてきた人なんですね。

解説書にボールド文字で記載されるような重要な仕事をMPBの歴史を刻み、成功を手にしてそれでも飽くことなく天に召される間際まで仕事を続ける。これは歌手としての仕事を心底愛してないと出来ない事だと思います。まさにマルセロ・ボスコリのおっしゃるとおりなんですね。

そして何よりも人柄が良い。ぶっちゃけ超ビッグスターの中にはちょっと身近に居たら困るかなァ…って感じの、素行にヤヤ問題アリの方は稀におられる訳ですけど、各方面から送られている弔辞を読むと、ジャイル・ホドリゲスは本当に皆から愛されてた人なんだなァってのが感じられるんです。

“フェイスブックにてジルマ大統領がジャイル・ホドリゲスへ賛辞を送る”
Folha: "Em rede social, Dilma faz homenagem a Jair Rodrigues"

ロベルト・メネスカルの言葉の抜粋:

“私は彼を『サンバの喜び』と呼んでいたよ。単なる歌手ではなく、彼は『喜び』を歌っていたんだ。彼の前では誰も深刻な気分にはならないんだ。私は20年ポリグラムで彼と一緒に仕事をしたが、録音のために彼がリオにやって来るのはいつでもスタジオや仕事場の誰にとっても喜びだったよ”

カエターノは他の誰よりも長文でジャイルの功績を称えています。

カエターノ・ヴェローゾの弔辞の抜粋:

“ジャイル・ホドリゲスはブラジルが誇るべき数少ない人物の一人だよ。…彼はやらないといけないから仕事する、というようなやり方は決してせず、仕事が彼にとっての自然な仲間意識の表現だったんだ…オ・フィーノ・ダ・ボッサは我々の音楽の歴史における貴重な瞬間のひとつだ。エリスがその緊張感あふれる熱気で音楽的な側面を支配しつつ、一方のジャイルはリラックスと緩和の側面を引きうけていた”

一言でいうと、ジャイル・ホドリゲスは「仕事を愛し、そして陽気さ(alegria)を周囲に与える人だった」と、これが皆の一致した意見なんですね。

私も "Dois na Bossa" を聴いて故人を追悼したいと思います。
posted by blogsapo at 18:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | MPB, BossaNova | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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