2014年06月27日

Sony Xperia Z2 カメラのレビュー

発売直後に突撃速攻買いした ソニー/ドコモXi エクスペリア Z2 (SO-03F) のレビューです。

本モデルは広告やスペックの数値などからみてメーカーのプッシュポイントのひとつが“カメラ”なのは間違いないところです。

私はガジェヲタであるにもかかわらず、実はカメラにはあんまり興味が無い人間なもので本機のカメラもそこまで注目はしてなかったんですが、せっかくの高性能カメラなのでここで簡単にレビューしてみたいと思います。

といっても私のカメラに関する知識はだいぶショボイので、やや“ピンボケ”なレビューになることをご了承ください…。

…などというサムいおっさんギャグ言うてるより、カメラレビューなら実際のサンプルを見てもらうのが一番だろうということで、サンプル写真をいくつか用意してみました。

- スチールの撮影サンプル -

Sample.1 謎の芸術オブジェ(おまかせオート/3840x2160, 2.86mb)

DSC_0014.JPG

Sample.2 謎の芸術オブジェ(マニュアル最高解像度/5248x3936, 6.47mb)

DSC_0015.JPG

Sample.3 大阪モノレール(おまかせオート/3840x2160, 3.23mb)

DSC_0007.JPG

Sample.4 伊丹空港(おまかせオート/3840x2160, 3.23mb)

DSC_0036.JPG

Sample.5 けっこう暗めの店内(マニュアル8MP/3840x2448, 3.25mb)

DSC_0047.JPG

いずれも Xperia Z2 の背面カメラで撮ったものを吸い出して無加工でアップしております。ブログ上に表示されているのはサムネイルですので、右クリックして別ウィンドウに表示するなどするとフルサイズの元画像を確認できるはずです。

撮影コンディションは、やや雲あり晴れで午後3時〜5時ぐらい。PM2.5のためか遠景は肉眼でも霞みが見られました。

Xperia Z2 プリインストール・カメラアプリはタイムシフト、ARエフェクトなど多くのモードがありますが、普通の写真・動画を撮る用としては『マニュアル』と『プレミアムおまかせオート』の2モードがあって、デフォルトでクィック起動すると『おまかせオート』モードになります。この『おまかせオート』ではフラッシュぐらいしか設定を変えられませんので、画像サイズやアスペクト比を変更したかったら『マニュアル』に変更する必要があります。

sony-docomo-xperia-z2-camera-setting-size.jpg

『おまかせオート』でスチルを撮ると 3840x2160 ピクセルスの固定サイズになります。せっかくの高解像度センサーなので余裕ある限り最高画質で撮っておいたほうが良いのかとも考えてしまいますが、同じ場面をマニュアル最高解像度の 5248x3936 で撮って拡大してみると粒子の感じは意外とオートを拡大した場合とさほど差はないようにも見えます(Sample.1 と 2 で確認してみてください)。なので、アスペクトを変えたいとかホワイトバランス調整等のはっきりした理由がなければ普段撮りは『おまかせオート』がデフォルトでもまあOKかと思います(アスペクトは選べるようにしといて欲しかった気がしますが)。

- Xperia Z2 はコンデジを凌駕するか? -

Xperia シリーズの売りのひとつでもあるんですが Xperia Z2 には側面にカメラシャッター用の専用物理ボタンがあり、初期設定ではこのボタンでカメラのクィック起動もできて、スリープ状態でもボタンをやや長押しするとカメラアプリが起動してすぐに撮影できるようになります。これらの挙動が気に入らなければカメラアプリの設定画面から無効にもできます。

sony-docomo-xperia-z2-camera-shutter.jpg

またこの物理シャッターボタンを半押しすることでオートフォーカス、横の音量UP/DOWNボタンでデジタルズームも出来るため、かなりデジカメに近い感覚での操作が可能になっています。

素人目には画質も十分すぎるほどに見えますし、こうなるともうコンパクトデジカメは要らないのではないかと思えてきますが、実際ここ数年スマホカメラがコンデジクラスに追いついてきたため、かつての普及価格帯のコンデジ市場は完全にスマホに食われてしまっているそうです。

Xperia Z2 のカメラがどれぐらいの能力あるのか、ためしに私が普段使用している4年ぐらい前のモデルのコンデジと比較してみることにします。

まず Xpeira Z2 のカメラのカタログ性能について確認してみます。例えばこちらをご確認ください→ソニー公式|SO-03Fの主な仕様

この仕様を見ると、有効画素数が2070万という現行の一般的なコンパクトデジカメと同等以上のカタログスペックを持つCMOSイメージセンサーを搭載していて、本機の売りとしてカメラにも相当に力を入れているということが伺えます。

カメラはカタログスペックでは測れない部分が多く画素数の単純比較ではもちろん判断できないわけですけども、とりあえず私のような下手糞が考えもなしにパシャパシャやってみただけで一昔前の携帯カメラとは次元の違うクォリティの写真が撮れてしまうので、もっとちゃんとカメラを解ってる人が使えばスマホで撮ったとは思えないようなスゴイ写真も撮れるんではないかな、という気はしてきます。

次に比較対象のコンデジですが、本ブログに掲載してる画像を撮るなど私が普段使い倒してるカメラは SONY CYBER-SHOT DSC-TX9 という機種で、2010年夏ごろ発売のモデルです。

sony-dsc-tx9.jpg

仕様はこちらです→ソニー公式DSC-TX9|主な仕様

こうしてみると本ブログではSONY製品を取りあげる事が多くて“このオッサン実はSONY信者ちゃうか”と疑われそうですが、たまたま最近SONYブランドを取り上げる事が多いっていうだけで特にSONYにこだわりはございません。コンデジも以前はニコンを使っておりましたし、2台あるAndroid タブレットは ASUS ですし、モバイルPCは山ほど買ってきましたが憶えてる範囲で NEC x2, CASIO, パナソニック x2, ASUS x2 で VAIO は 1台しかありません。

SONY DSC-TX9 はデジカメなのに物理ボタンが極端に少なく全面タッチインターフェイスというのが面白かったのと、厚みがものすごく薄い、あとブログ用途的にマクロ性能が必要という事などを考慮して買ったんですが、結果的に画質も不満なくこのサイズなのに録れる音が結構良いので、わりと満足して使っています(なので何年も使い倒してるわけですが)。ただバッテリー持ちが異様に悪いのだけが不満で、ブログ用途には問題ないですが例えば旅行用途なんかではやや問題アリのモデルでした。

同じ SONY だけに DSC-TX9 のセンサーも同系統の裏面照射型 ExmorR を採用(Xperia Z2 は Exmor RS for mobile)で撮影モードも「スイングパノラマ」やら「背景ぼかし」やら「プレミアムおまかせオート」やらどことなく Xperia Z2 のカメラと似たような内容になっていて、比較対象としてはちょうど良い素材かもしれません。

カタログではこの DSC-TX9 の有効画素は1220万となっていて、数字だけみると Xperia Z2 の約半分程度しかありませんが、どれぐらいの差が出るものなのか、実際に DSC-TX9 で撮影したサンプル画像と比較して確認してみることにします。

DSC-TX9 によるサンプル(マニュアル最高解像度/4000x3000, 3.82mb)

DSC07038.JPG

最初に上げた Sample.4 とほぼ同じシチュエーションですが、Sample.4 はおまかせオートでしたので画像の画素数は TX9 のサンプルの方が多くなっています。Xperia Z2 マニュアル最高解像度(画素数最大)で撮ったものはこちらになります。

Xpeira Z2 Sample.6 伊丹空港(マニュアル最高解像度/5248x3936, 6.01mb)

DSC_0038.JPG

カメラ素人な私がマニュアル調整を怠って映像がやや暗くなってしまったので、そこは差っ引いてご覧いただくとしても、前述のとおりドット・バイ・ドットで見ると画質はおまかせオートとさほど差は無いので画質的なものは Sample.4 を見て判断して頂いてもかまわないと思います。

写真の色味は好みの問題があるので評価できませんが、センサー画素数の差がモノを言う単位面積あたりの情報量としては Xperia Z2 のほうがやはり上のように見えますね。飛行機のサイズがほぼ同じになるようにして見比べると DSC-TX9 のほうは最高解像度であるにもかかわずややボケ足が出てしまっている感じです。

Xperia Z2 の Sample.4 画像を拡大してみたところ(レジ番もはっきり読める)

sony-docomo-xperiaz2-camera-sample-zoomout.jpg


DSC-TX9 のサンプル画像を拡大してみたところ(レジ番が微妙に読めない)

dsc-tx9-zoomout.jpg

こうなってくると、ますますコンデジなんてもはや不要で Xperia Z2 だけあればいい、と考えたくなりますが単純にそうも言えないところもあるんですね。コンデジの場合は光学部、レンズ周りは曲りなりにもカメラとして押さえるべきところを押さえていますが、スマホが本性である Xperia Z2 ではカメラの搭載空間に余裕がなく光学性能はどうしてもある程度犠牲にせざるを得ません。

一番顕著にそれが出るのがズームで、DSC-TX9 は光学で4倍までズーム出来ますが、Xperia Z2 は当然ながらデジタルズームしかありません。具体例を見てみます。

Xperia Z2 ズームで寄った場合(おまかせオート/3840x2160, 2.93mb)

DSC_0028.JPG


DSC-TX9 ズームで寄った場合(マニュアル最高解像度/4000x3000, 4.25mb)

DSC07042.JPG


今度は DSC-TX9 のほうが明かに情報量が増えていて、Xperia Z2 は当然といえば当然ですがズーム前と情報量はあまり変らずにただ画像拡大しただけという感じです(いちおうカメラ側で補正はしているらしいですが光学ズームには勝てません)。

Xperia Z2 ズーム撮影サンプルを拡大してみたところ

sony-docomo-xperiaz2-camera-sample-zoomin.jpg


DSC-TX9 ズーム撮影サンプルを拡大してみたところ

dsc-tx9-zoomin.jpg


というわけで、スペック上はるかに凌駕する Xperia Z2 のカメラといえどもケースによっては4年前のコンデジにかなわない部分もある、ということは言えます。

ただ普通にスナップをパシャパシャ撮る用途であればもはやコンデジ無用というのはほぼ間違いなく、もしスマホが苦手な特定の用途たとえば遠景の飛行機を撮りたいということであれば、むしろコンデジでは中途半端なので一眼を併用みたいな流れになることを考えれば、市場から普及価格帯コンデジが駆逐されつつあるというのは納得できる話ではあります。

- 腐ってやがる、早すぎた…かもしれない4Kビデオ -

実は SONY が Xperia Z2 のカメラで一番プッシュしているポイントらしい(?)のが 4K 動画の撮影です。

4K動画とは簡単に言うと現行のハイビジョン規格(いわゆるフルHD 1920×1080)の縦横二倍の画素数(3840x2160)の動画のことで、オーディオにおけるCD規格(44.1kHz/16bitsリニアPCM)に対するハイレゾ規格みたいなもんと考えていいでしょう。

オーディオ分野で SONY のハイレゾ戦略が意外とエエ感じに波にのってきてる雰囲気があるので、同じようなウェーブを動画分野にも持ってきたい、みたいな思惑もあったりするのかもしれません。

で、Xperia Z2 のパネルはフルHDなんですが(ほんまスゲえ時代ですよ…)、このさらに縦横倍になるようなものすごい解像度の動画を内蔵カメラで撮影できるのが『4Kモード』です。ちなみに Xpeira Z2 の『おまかせオート』でスチルを撮る時の固定解像度が丁度この4K動画の解像度と一緒です。

個人的にはこんなエゲツない解像度の動画を撮る気はさらさら無いんですが(そもそも私のPC環境で編集できるかどうかさえ判らない…)、“Xperia Z2 の『4Kモード』は発熱のために時間制限がある”という報告が各種レビューで上がっており、実際のところどうなのか興味があったので一応実験してみました。

撮影時のコンディションは先月末の異常に暑かった日で、真夏日に近いコンディションでした。展望デッキなので日光は直接上から降ってきている状態で“発熱”の観点からいうと、ほぼ最悪状態に近いといっていいでしょう。

sony-docomo-xperia-z2-camera-test-condition.jpg

まずはサンプル動画を見て頂きましょう。4Kで動画撮ると数分でギガ単位の巨大ファイルになってしまいますので、サンプルは非常に短い6秒のものですが、編集等一切していない端末から吸い出したそのままの4K撮影ファイルをアップしてみました。Seesaaブログではファイルサイズで弾かれてしまいましたので Google Drive へのリンクになります(しかもサイズでかすぎて GoogleDrive のウィルススキャンが無効になります)。

4Kモード撮影サンプル(ANAダッシュ8、RWY32R離陸シーン)
MOV_0041.zip (mp4ファイル/43.8mb)

ダウンロードしたzip圧縮ファイルの中にmp4動画ファイルがあります。コーデックは H264-MPEG4-AVC のようなのでそれを再生できる環境が必要ですが、普通の動画が再生できても4K動画は再生できない可能性もあります。見たい方はなんとかご自分で解決して見てください。私の場合 Windows 7 標準の MediaPlayer では見れず VLC メディアプレイヤーだと見ることが出来ました。

何度かテストの後、さっそく4Kランニング時間テストをやってみました…結果、3分でダウン。あちこちのブログなんかで見たとおりの「発熱によりウンチャラカンチャラ」のダイアログとともにカメラ強制終了です。確認すると強制終了するところまでの動画はちゃんと撮れていました。

この時の Xperia Z2 のボディは完全にホッカイロ状態で、こうなると4kはおろか通常モード動画を起動してもちょっと撮影するだけでダウンしてしまう状態になってしまいました。だいたい各種ブログレビューなどで散見される情報どおりですね。

15分ほどバッグの中にいれて熱を冷まし…といっても暑い日の日光下なのでそこまでは冷えないんですが、とりあえずアッチッチではない、そこそこヌクヌクの状態まで冷めたところで今度は通常動画モードを起動してランニングテストをすると、今度は15分連続で撮影してもOKでした。15分の時点で能動的に撮影中止したのでその後どこまでいけるかは不明です。

というわけで、Xperia Z2 の『4Kモード』はスゴイ機能かもしれませんが、実用上はちょっと難アリかなぁ、というのが正直な感想です。Xperia Z2 は特にデザイン優先のために放熱の問題がありそうなのに加え、ハイパワーCPU/GPUとは言えさすがに4Kを扱うにはCPUパワーが足りてないんでしょうかね。次期スナドラでは動画ハードウェアサポートも強化されるという話もありますので、それを当て込んで今からツバつけておいたみたいな話かもしれませんが、正直まだスマホに4K撮影は早すぎるんではないかな、という気はします。

- ARエフェクトは技術的にけっこう凄い -

通常のマニュアル、オートのスチル・動画の撮影、飛び道具的な「4Kビデオ」の他にも、Xperia Z2 のカメラでは色々と面白いエフェクトでスチルや動画を撮影できるモードがたくさん用意されています。

sony-docomo-xperia-z2-camera-modes.jpg


『背景ボカシ』のサンプル(PCで縮小処理した画像)

sony-docomo-xperiaz2-camera-sample-blur.jpg


『クリエイティブエフェクト』フィルターの選択中

sony-docomo-xperiaz2-camera-setting-filters.jpg

この中でなかなかスゴいなと思ったのが『ARエフェクト』のモードで、これはカメラで捉えた風景や人物の立体形状を認識して、そこに3Dで描画したエフェクトを重ねて表示して動画やスチルとして撮影できるモードなんですが、ARタグとかあるわけじゃないのにちゃんとテーブル面とかの空間情報を認識してリアルタイムで追従処理してくれるんですね。

『ARエフェクト』のサンプル(PCで縮小処理した画像)

sony-docomo-xperiaz2-camera-sample-ardino.jpg

顔認識の技術応用してヒトの顔にマスクとかカブリ物とか悪戯書きとかいろいろ描画するアプリというのはわりと見かけるんですけど、マーカーもないのに2D撮影だけでどうやってテーブルや壁の三次元構造を判定してるんだろう、と不思議に思ってちょっとググってみますと、これはソニーが開発した“SmartAR”という技術を応用したものらしく以前の Xperia なんかでも使える機能のようです。

■統合型 拡張現実感 技術 “SmartAR(スマートAR※1)”を開発■
〜マーカーレス方式対応で、高速認識・追従、ダイナミックな3D空間認識・表示を実現〜

このプレスリリースがもう3年前の記事なので、オッサンどんだけ遅れとるんじゃとツッコまれそうですが、とにかくマーカーレスARがここまで進んでいると知らなかったもんですからちょっとドギモを抜かれてしまいました。

こんなのがスマホでリアルタイムでほいほい処理できる(しかも認識率が高い)ようになるとは、ホンマすげー時代になったなと感心することしきりです。

もっともこの『ARエフェクト』、正直内容は宴会アイテムどまりのモノなので何度か使ったら飽きてしまうという意味で、ものすごくモッタイない技術の無駄使い的な印象を感じないではないんですが…。

以上カメラ素人による Xperia Z2 のカメラの簡単レビューでした。4Kだけはちょっと肩スカシですが、それ以外はスマホ搭載カメラとしては最高峰レベルと言って良いんではないですかね。

Xperia Z2 のレビューはあと1回ぐらいやる予定です。次回はあんまり普通の人はやらんようなデバイスを接続してみます…って、本ブログのいつもの傾向からいってアレです。というわけでソッチ方面に興味ある方は乞うご期待。






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posted by blogsapo at 05:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | モバイル・周辺機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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