2013年08月18日

サントリー・カクテルツアーズ・カイピリーニャ飲んでみた

コンビニでアサイー風味ジュースを発見したり、普通のスーパーにマテ茶が売っているのを見つけたり、ワールドカップ+オリンピックのダブルイベントへ向けた助走なのでしょうか、このところ普通の店でも徐々にブラジル関連食品を見かけることが多くなってきました。

で、最近発見したのがこれ。

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SUNTORY COCKTAIL TOURS シリーズの、『カイピリーニャ』(Caipirinha)です。ちなみに近所の普通のマックス・バリューで買いました。

カイピリーニャは、ブラジルのカクテルとして最も知名度があるもので、ブラジル料理店はもちろんのこと最近では普通のバーでもちょいちょいメニューにあるのを見かけるようになってきています。

ピンガ(カシャーサ)というサトウキビの蒸留酒と、ライム、氷、砂糖(ガムシロップではなく紅茶やコーヒー用の粉の砂糖を使うのがポイント)で作るカクテルです。

この "Caipirinha" という名前は "caipira"(『田舎もん』の意)という単語にポルトガル語の縮小辞(diminutivo)の -nha がくっついて出来ている単語で、愚直に文字通り訳するなら『田舎ちゃん』ぐらいの意味ですが、こういう食べ物系の固有名詞はノリだけで命名されててあんまり深い意味はなかったり、もともとの意味は既に判らなくなっていたりしますので、日本語に翻訳したらどういう意味なのかをあまりこだわってみてもしょうがないのですが、この記事を書くにあたって日本語のWikipediaのカイピリーニャの項を読んでみると"よく見かける「お嬢さん」という意はほぼない"と記述されていて、へー、とちょっと感心しました。

※ちなみにブラジルで Caipira と言った場合の典型的なイメージはこんなかんじ

『田舎のお嬢ちゃん』『田舎の娘さん』と翻訳したのはおそらく "Caipirinha" が女性名詞であるからそうだろう、と解釈してこうなってしまったような気がしますが、そもそも "caipira" は "pessoa" なんかと同じで、さしている対象の性別無関係に常に女性名詞です。つまり、男の田舎者であっても "caipira" であって("caipiro" という単語はない)、"caipira" と言うだけでは男とも女とも言えません。なので、翻訳時に『お嬢ちゃん』をつけるのはたしかにあんまり意味はないかもしれませんね。

※なお、男女の性別で変化する名詞の場合、例えば "baixinha/baixinho"(背の低い人)の場合だったらこれは性別があるので、"baixinha"といえば"背の低い『女の子』"と女性限定になります。

庶民に親しまれる他の料理同様、カイピリーニャの起源にも諸説あって厳密なところははっきりしない部分もあるようですが、一般にブラジル人によく知られている歴史というのが「サンパウロ州ピラシカバのあたりで風邪のときに薬がわりに飲んでいたものが、やがて今の形になってブラジル全土に広がった」というものです。最初は氷と砂糖の代りにニンニクとハチミツを加えたものだったそうですので、つまりカイピリーニャはもともとタマゴ酒(←今の若い人は知らないかも…)みたいなモノだった、というお話です。

ただこれもよくある話ですが、このルーツ話はフォークロアで実際は「19世紀ごろにサンパウロ州ピラシカバ(Piracicaba)の農場主や家畜売買などの富裕階級の人々のイベントやお祭で、高級な輸入ワインやウイスキーの代用として提供されていたのが始まりであり、もともと素材が安価であったのですぐに庶民にも親しまれるようになった」とするのが正しい歴史のようです。

いずれにしてもサンパウロがカイピリーニャの故郷であるのはほぼ間違いないようで、そのため『カイピリーニャはサンパウロのシンボル』的な扱いになっていったようです。

現代のカイピリーニャのレシピは、インターネットでググると山ほどでてきますが、基本は以下のようになります。

1. ライムを皮つきで適当に切る。切りかたは基本自由だが、ヘタと芯は取ることが多い。
2. 切ったライムをコップに入れて砂糖をお好みの量まぶす。
3. 木やプラ棒などであまり皮をつぶしすぎないように、つぶして汁を出す。
4. 最後に、氷とカシャーサを好きなだけ入れてかき混ぜれば完成!


この中で3.の工程が最も重要で、ここのやり方次第でカイピリーニャの重要な風味であるライムの香りや皮の渋みの加減がかわります。

ブラジル人によるカイピリーニャの作り方の例:


非常に簡単なレシピですが、これを自宅で作ろうと思うとカシャーサの入手がちょいと面倒かもしれませんね。値段はビンで1000円程度なのでたいしたことありませんが、あまり売っているのを見かけませんし、インポート品の店にいくとちょいちょい見掛けますが必ずあるというわけではありません。ネット通販なら簡単に入手できますが、ブラジルマニアではないのにこれ一ビンも買っちゃって1杯カイピリーニャ試すだけもちょっとなぁ…と思ってしまうかもしれません。

というわけで、本題のサントリー・カクテルツアーズ・カイピリーニャの登場です。お宅のご近所のスーパーでもご購入いただけ、しかも買ってすぐに出来上がったカイピリーニャをお楽しみ頂けます、というわけです。

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ブラジルをイメージするツカーノ(tucano, オオハシ)の鳥をあしらったラベルデザインもなかなかエエ感じです。ぶっちゃけ私はこのラベルデザインで購入を決めました。レコードでいうジャケ買い、というやつです。

ちなみに 300ml 入りのビンと 700ml 入りのビンがあって、とりあえずお試しするなら 300ml がお勧めです。量が少いようにみえますが、これ…

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とこの手の市販カクテルとしてはけっこう度数があります(ちなみにブラジルにおいてカイピリーニャを名乗ることができるアルコール度数の最低ラインが15%)。

700ml瓶だと約12杯ぶん、300mlだと4〜5杯ぶんになりますので、300mlでもかなり飲むことになりますので注意です(開封後は長持ちしません)。

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飲み方はこのように…

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氷を入れて注ぐだけです。お好みで粉の砂糖やライムなどをそえても良いでしょう…ってそこまでやるならちゃんと全部つくったほうが早いですね。あくまでも"手軽に楽してカイピリーニャを"というのがポイントです。

実際に飲んでみた感想ですが、カイピリーニャのキモであるところの新鮮なライムの香りはないのであたりまえですが、カイピリーニャ風味砂糖シロップ味になってしまっていることは否めませんが、これはこれでアリだと思います。カップ麺に店のラーメンの味を求めるのは無粋というものです。

これ試してみてイケルと思った人が、ネットのレシピなどを参考に自分で作ってみたりブラジル料理屋に足を運んでみるきっかけになる事を願いつつ、サウージ!(乾杯)

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2013年06月07日

アサイーの正しい綴りは・・?

今しがたたまたま見てたTV番組で『アサイー』の事が紹介されてました。

番組のナレーションによると今ちまたの女性達に『アサイー』が大ブームだそうですが、大ブームかどうかはさておき、確かに去年ぐらいからアサイー関連商品がやたらと増えたのは実感しますね。

以前もブラジル関連の店へ行くと出していたり、もっと一般的なタリーズ・コーヒーのチェーンでも扱ってたりしてましたが、ここ最近はコンビニだとか普通のスーパーなんかでもアサイー関連飲料を見掛ける事はそれほど珍しくなくなってきました。

最近見かける事が多いのは、フルッタ・フルッタのこのシリーズでしょうか。

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ちなみにこれは梅田にある成城石井スーパーで購入しました。この大きさで1つあたり250円とドリンクとしてはやや割高な感じの商品ですが、果汁率が高くしっかりと味がついており、一回飲む分としてはこれより多いとむしろ飲みきれないと思います。

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このシリーズは色々な果汁で美味しい味つけがしてあって飲み易くなっているので、駅なんかの待ち時間にちょっと飲むのになかなかお勧めです。

アサイーの飲み方は色々ありますけど、アサイー本来のピュアな味は非常に濃い味なため、このフルッタ・フルッタのやつみたいに何かほかのジュースとミックスしたり、スムージーにしたり、ヨーグルトを混ぜて飲むのがオススメです。アスリートの方とかでピュアピューレをそのまま飲む、という習慣の人もいらっしゃいますがどちらかというと青汁的な健康飲料的な意味合いの飲みかたになりますね。

最近コンビニやスーパーでよく見かける、カルピスの『アサイー・ウォーター』っていうペットボトルのジュースというかスポーツドリンクみたいなのが売ってますけども、これは『アサイー』のエキスがちょっと入ってるもののほとんどアサイーの味はしません。薄味のブドウジュースって感じです。元々味の濃いジュースですから一般向けとしてはこれぐらいで丁度良いかもしれませんね。ちなみにワタクシの近所のスーパーにこれが100円くらいで売っているので大量購入して水がわりにいつも飲んでます。

ところで、アサイーという単語の綴りですが、これ正確には "açaí" となります。c にヒョロッとヒゲがついている字 "ç" はセジーリャ(cedilha)という文字で、これにより"ça"を『サ』と読むようになります。スペイン語だと z に置き換わることが多い文字です(例: ポ=cabeça(頭) → 西=cabeza, ただし açaí の場合は asaí か azaí, acay 等バリエーションあり)。

これがもしヒゲ付きでない普通の"c"だった場合、"ca"は『カ』と発音します。あと、"í"の文字の頭がちょっとハネてるのはこれはアセント・アグード(acento agudo)と言って、ここに発音上のアクセントを持ってくる印です。

『アサイィーー』って、なんでうしろの音のばしとんねん、イキっとるんか?と思ってしまうかもしれませんがイキってるワケではなく "i" のところにアクセントを付ける記号があるから、そう読むわけなんですね。

印刷上の都合などから日本のお店で(というかたぶん世界の非ポルトガル語圏ならどこでも)しばしば特殊記号なしで "ACAI" と綴られてるのを目にしますが、発音上のルールを厳密に適用すると "ACAI" では『アカ〜イ』という発音になってしまうんですね。とはいっても普通は絵が描いてあったり、そもそも飲み物の店であったりするでしょうから、たとえ"ACAI"と綴ってあっても誰も勘違いせず『アサイー』って判ると思いますけどね。
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2012年10月31日

孤独のグルメ・第四話「大泉町のブラジル料理」

本日10月31日の夜中 23:58 から45分間、TV東京(こちら関西ではTV大阪)の『孤独のグルメ』というドラマでブラジル料理レストランがとりあげられるようです。

番組HP: http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume2/

この番組、オリジナルは雑誌連載の人気漫画だそうで「輸入雑貨商のおっさんが毎回ふらりと大衆食堂に立ち寄りひたすら飲み食いするだけ」という一見えらく地味そうな内容なんですが、ユニークさがウケて地道に人気を獲得しついにTVドラマ化となったそうです。

出てくるお店は作者が実際に取材した実在のお店がモデルなので、そんなミシュラン的な実用性もウケている理由のひとつらしいです。

で、今回の放送で主人公が訪問するのは、ブラジル人が多く住む地区のひとつである群馬県の大泉町の、とあるブラジルレストラン。こちらのBLOGの情報によりますとロケした実在の店はこちら、その名もズバリ「レストラン・ブラジル

このお店、私も何年か前に東京に行った際に観光がてら大泉町まで足をのばして入ったことがあります。この店は東武鉄道小泉線の西小泉駅からすぐのとこにあって、シュハスカリア(シュラスコ専門店)ではなく色々な料理の出てくるファミリーレストランです。

そのときに撮影した、西小泉駅のポルトガル語が併記された券売機:
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私が住む関西地区でもブラジル料理屋さん(私は"ブラ飯屋"と呼んでいます)が点在していて以前は足しげく通う店もあったのですが、数年前に世界的経済危機が起きて以来デカセギのブラジル人が大量に帰国し、特にブラジル人客中心で食っていた店はどんどん閉店してしまいました。

以前はこちら関西にも、たとえば堺に「カンチーニョ・ド・ブラジル」という店があってこれがまさに今回『孤独のグルメ』で取り上げるお店とよく似た感じの店だったのですが、この店も2,3年ほど前に閉店してしまいました。

そんなこともあって、経済危機前に訪れた大泉町もずいぶん様変わりして、きっと今頃は無くなった店も多いだろうなぁ・・などとぼんやり想像していたのですが、こんなふうに意外なTV番組を通じてまだ健在であることを知ってちょっと嬉しくなり、本エントリを起こしてみました。

それに、『孤独のグルメ』は人気のある作品なのでたぶんこのドラマをみて「こんなのがあるのか、ちょっといってみようかな?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただブラジル料理は多国籍料理のジャンルでもかなりマイナーということもあり、あまり情報もなかったりするのでブラ飯屋にいくときのちょっとしたコツとか、また啓蒙という意味でもブラジル料理についてここで書き散らしてみたいと思います。

- ブラ飯屋でのマナーとルール -

ブラジルというとサンバでフェスタでどんちゃん騒ぎのイメージがあるかもしれませんが、ブラジルのマナー文化は完全に欧州スタイルです。

したがって、ブラジル料理のお店では次のマナーを必ず守ってください。

1. 空いた皿をフリスビーのように投げてはいけません。

2. シュラスコを刺している串でチャンバラをしてはいけません。

3. 他のお客さんに迷惑をかけてはいけません。

4. 給仕のオネーちゃんにセクハラすると犯罪になります。やめましょう。

5. 飲み食いしてお金を払わずに店を出ると犯罪です。やめましょう。

6. アルゼンチンのサッカーを褒めてはいけません。

7. 指でわっかをつくるしぐさ(日本でOKのしぐさ)をやってはいけません。


・・・・・・。
すいません、要するに日本のレストランと同じです。ブラジル料理だから、特にこうしないといけない、なんてルールは基本ないです。

特に日本にあるブラジル料理屋さんは日本人のお客さんももちろんターゲットですので、たとえばお箸も用意してあることがよくあります。

お肉中心なのでナイフ・フォークの方が食べやすいと思いますけど、お箸があるならそれ使って食べても、当たり前ですがまったく自由です。こういうとき「ブラジル料理をハシで食うとかありえない!」などとダメ出しするのはむしろ日本人のブラジルマニアです(たとえば私とか)。

店やお客さんの迷惑にならないなら自分でお金払って買った料理はどう食べようが自由なのがブラジル的な考え方です。

とはいってももちろん「オススメのおいしい食べ方」というのはありますので「こりゃーどうやって食うんじゃ?」と疑問に思ったらお店の人に尋ねましょう。もしブラジルの食事文化においてひとつだけルールがあるとすれば、それはたぶん「コミュニケーションしながら楽しく食べる」ということでしょうね。

お店の人はいつも会話に対応できるとは限らないので、ブラ飯屋はできれば一人ではなく複数人数で行くのがオススメです。食事の量も日本人基準でいくとガッツリと多めにでてくることが多いので、その観点でも複数人数のほうが料理の種類を楽しめるはずです。


ところで上のルールの6番目は半分ジョークですが、半分本気です。サッカーにおいてはブラジルとアルゼンチンは昔から犬猿の仲、ということになってるので‥‥しかしまァこれは「大阪と東京のケンカ」みたいな話のネタみたいなモノなので、実際にはたいして気にして無い、そもそもサッカーにはあまり興味が無い、というブラジル人も意外といます。が、気を悪くする正規軍のサッカーファンもいますので、余計なことは言わないのが吉です。

最後のルール7だけは本当の話で、これはブラジルでは「ケツの穴」の意味なので下品あるいは相手を侮辱するしぐさとされています。しかし、ここは日本にあるレストランであってブラジルではないので実際問題として絶対やってはいけない、ということはありません。実際にやったら「日本人だから知らないだけし、ここは日本だから無問題」と思うだけの話です。もちろん、この意味を知っていてニヤニヤしながら女性店員にそれをしつこく見せ付けるなどといった行為は、ダメです。あたりまえのことですがルール4の違反になります。

- ブラジルの言葉 -

ブラジルの公用語はポルトガル語です。あれだけの大きな国土なのに言葉が統一されてるのはなかなかスゴイと思います。ブラジルの地方によって訛りが相当違うものの、言語としての同一性は完全に保たれています。

というわけでブラジル人はポルトガル語を話しますが、日本にあるブラジルレストランの場合は、もちろんお客さんに日本人もいらっしゃいますので日本語はたいてい通じます。

ブラジル人客中心の店の場合は、日本語が全く話せないブラジル人店員がいることも多々ありますが、その場合も必ず日本語対応できる店員もいて、ふつうはお客さんが日本人だとまず日本語ができる店員、あるいは単に日本人の店員が対応してくるので言葉に関して心配は無用です。

なお、人によりますがブラジル人はだいたい英語は話せないので、英語で話しかけてもほぼ判らないことが多いです。スペイン語は、もしネイティブ並に流暢に喋れるならば、ある程度の意思疎通ができます。しかしカタカナ発音で覚えたぐらいのスペイン語だと、まず通じないです。

- ブラジル料理ってどんな味? -

知らない人からすると、いったいぜんたいどんな味なのか想像もつかなかったりするかもしれませんね。基本、塩・コショウ・ニンニクがベースの味になります。

中南米アメリカのメキシコ料理がえらく香辛料が効いているので、ブラジル料理も結構「辛い」んじゃないのかと想像する人もわりと多いですが、ブラジル料理では際立ってスパイシーな料理はあまりありません。

ある意味拍子抜けするぐらい、ありふれた味付けなので日本人でもごく普通にすぐ馴染む味わいです。モノによってはココナッツオイルをつかったり、非常に甘かったり、えらく濃い油を使ったりするので人を選ぶ料理ももちろんありますが、基本的に「塩コショウ・ニンニク」風味と思ってOKです。

ただし、日本人基準でいうと味付けはやや濃いめです。東京の都心部などの日本人向けの店では、日本人向けに薄味になっていることもあります。

- ブラジル料理各種 -

日本のブラ飯屋でよくでてくる典型的なブラジル料理をいくつか雑学混ぜながら紹介してみます。たぶん、ドラマ『孤独のグルメ』でもこのあたりのものがでてくると思います。

1. シュラスコ(シュハスコ、Churrasco)

日本で「ブラジル料理」と言ってまず思い浮かべるのはこれでしょう。各種お肉を串に刺して焼いたものですが、まあ有り体に言って"バーベキュー"のことです。

シュラスコ専門店は「シュハスカリア(Churrascaria)」といいます。たとえば、関西では神戸や心斎橋などにあるような店です。東京青山/丸の内、大阪心斎橋にある「バルバッコア」はブラジル・サンパウロが本店の有名なシュハスカリア・チェーンの日本店で、ブラジル人もよく行く店です。この "Barbacoa" という単語はポルトガル語ではなくスペイン語でバーベキューを意味する単語だそうです。面白いですね。

店のシステムによりますが、シュラスコ専門店では通常 3000円〜4000円 くらい払って食べ放題(ただし飲み物は別料金)、サラダとかご飯や豆(後で述べるフェイジョン)などの付け合せはセルフサービスで取って、メインのお肉は給仕が串にさしたお肉を各テーブルに持ってまわって切り分けてくれるフォーマットです。

お店によっては色違い(普通は赤と緑)の板切れか札みたいなものがテーブルに置かれている場合があります。初めて入った店だったら説明してもらえるはずですが、これは「緑」を上にしておくと肉がやってきて「赤」にするともうお腹いっぱいなのでいらない、というサインです。ただブラジル方式においては何事もあまり神経質に几帳面になる必要はないので、お肉がまわってきて「いまちょっと無理やー」と思ったら普通に「ゴメンいまお腹いっぱいだからまた後で」といって断ればOKです。逆にもしうっかり「赤」にしてしまって後から食べたくなっても、お店の人にお願いすれば大抵はまたサービスしてくれます。

また几帳面に皿を全部クリアにしてから次のお肉をとらないといけない、とかいうルールも無いので皿に山盛りにならない程よい感じで肉片を集めつつ、ちょっとづつ食べつつやっていけばOKです。

シュラスコ専門店では、最後に焼いたパイナップルのスライスを出してくれることが多いですが、これはシナモンを振りかけて食べると最高なので是非おためしください。

シュラスコ専門店でない場合も、串刺しのお肉のセットのようなものを出していることがあります。エスペト(Espeto, 串)とかエスペチーニョ(Espetinho, ちっちゃい串)とか呼ばれていますが、ぶっちゃけて「串焼き」です。鳥肉が刺してあったらもう完全に焼き鳥(塩)です。

または単に『シュラスコ(Churrasco)』あるいは『シュラスキーニョ(Churrasquinho, ちっちゃめのシュラスコ)』という名称でメニューに載っていることもあります。

2. フェイジョアーダ/フェイジョン(Feijoada/Feijão)

豆の煮込み料理です。その名そのままの"フェイジョン"というインゲン豆を塩コショウ、ニンニクなどで味付けして煮込みます。

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ほぼ具なしで豆だけ煮込んだものが『フェイジョン』で、これにリングィッサ(Linguiça, ソーセージのこと)や豚の耳たぶ(orelha)、しっぽ(rabo)、豚足(pé de porco)なんかを煮込むと『フェイジョアーダ』になります。

いずれもカレーのように皿に平たく盛った白ご飯にかけて混ぜながら食べます。『フェイジョアーダ』に Couve(ケールのこと)のバター炒め、輪切りオレンジ、ファロッファ(キャツサバ芋の粉)を添えると、これを『フェイジョアーダ・コンプレッタ』(Feijoada Completa, フェイジョアーダ完全版)と呼びます。

日本語の Wikipeida 他でしばしば『フェイジョアーダ』=『フェイジョアーダ・コンプレッタ』のように書かれていますが正確な意味はこのように、きまった添え物を合わせて初めてコンプレッタ(完全)になります。

シコ・ブアルキの曲 "Feijoada Completa" はもちろんこれからとったタイトルです。歌詞の中にもちゃんと「Arroz branco(白ゴハン), Couve, Laranja(オレンジ), farofa」が出てきます。

ブラジルは移民国家でポルトガル人が植民を始めてからたかだか500年ほどしか歴史が無いので、「ブラジル料理」といってもほとんどが欧州やアフリカ、中近東などの料理をルーツにもつ多国籍料理です。

たとえば、サンパウロ市出身の人に「サンパウロの名物料理は何?」と訊けば十中八九「ピザ!」と答えるはずです。ピザはもちろんイタリア料理ですが、サンパウロは元々イタリア系移民が多くイタリア文化の影響が強いといわれています。そして実際にサンパウロのピザはレベルが高いといわれています。

『シュラスコ』も名前こそポルトガル語なので独特の料理に聞こえますけど、「ブラジル風バーベーキュー」と言ってしまえば、とくにオリジナル料理というわけではないことが丸判りです。

そんな中で、フェイジョアーダは一応「ブラジルのオリジナル料理」ということになっているため、ブラジル料理の代表といえばこれを挙げることが多いと思います。

ブラジル本国において一番知られている「フェイジョアーダの発祥のルーツ」とされる話は「むかし、ブラジルの農園主たちが豚肉を処分して残った部位(耳たぶ、鼻、豚足、しっぽなど)を黒人奴隷に与えていたところ、それを黒人奴隷達が豆と一緒に煮込んで食べていたのが始まり」とするものです。

しかし実はポルトガルにもブラジルとは違ったタイプではありますが『フェイジョアーダ』と称する豆の煮込み料理があり、他の旧ポルトガル植民地にもそれぞれに同様の料理があることが知られていますので、実際のところこれも完全なブラジルオリジナルではなく恐らくポルトガルをルーツとする料理がブラジルで独自発展したものであろう、と想像されます。

ただ、いかにもイタリア料理そのままなピザなどに比べれば、フェイジョアーダが明らかにブラジル・ユニークな料理に進化しているのは明らかなので「ブラジルのオリジナル料理」といっても問題ないでしょう。

このように「フェイジョアーダは奴隷にやっていた部位をつかった料理」ということなので「ブタの臓物などを煮込む」などと説明されているのをまれに見かけますが、少なくとも私は胃や腸のようないわゆる「モツ」を煮込んでいるのを見たことはありません。

また、耳たぶや尻尾などの部位は日本では食べ慣れませんし、ブラジル料理でもフェイジョアーダ以外で使うことはあまりなく嫌いなブラジル人もけっこういるので、日本のレストランで出されるフェイジョアーダはそういうものは使わずブラジル風ソーセージと豚足しか使ってないことも多いです。

フェイジョアーダはこれ単体で一つの料理で、『孤独のグルメ』の予告編でもチラっと映りますが、壷に入って出されたものをすくってカレーみたいに皿のご飯の上からかけて食べます。

一方でフェイジョンはこれだけ食べる、というよりはステーキとか鳥料理とかいろんな定食のセットとして食べることがレストランでは多いです。たとえばピッカーニャ(イチボ肉)・ステーキセットを頼むと、自動的にフェイジョンもついてくる、みたいな感じです。

ちょっと面白いのが、理由は私も良く知りませんが、ブラジルでは実はフェイジョアーダは出る曜日が決まっています。水曜日と土曜日です。もちろん日本のブラジル・レストランの場合はどの曜日でも出してくれるはずです。

見ての通りフェジョアーダはガッツリと胃にもたれる料理ですので、毎日フェイジョアーダを食べるのはブラジル人でもキツいです。普段の食事ではフェイジョンを中心に食べ、たまにフェイジョアーダも食べる、といった感じなわけです。

ブラジルは土地が広すぎて地域による文化の差がものすごく激しく、おおよそ3つくらいの文化圏がひとつになっているので「全ブラジル人共通の」という表現はなかなか使えないのですが、ごくおおざっぱにいって「フェイジョン」はほぼ「ブラジル国民食」に近い存在といえます。

味付けは塩コショウ味ですが、見た目は黒っぽいので(白いフェイジョンもありますが黒いほうがメジャーです)一見するとおしるこに似た感じがしますが、味はしょっぱいです。

逆にブラジル人は「おしるこ」や「あんこ」など日本の甘い豆(feijão doce)はものすごく苦手な人が多いです。日本でいうと、「ご飯に甘い味がついている」みたいな感じがするようです。現代日本は世界的にたぶん最高レベルのバリエーションとクオリティを誇る食文化なので「ご飯のスィーツ?それもありだろう」となりそうですが、ブラジルも移民文化のおかげで食文化の豊かさにおいてかなり良いほうと思いますが日本には適わないので、味覚に関してはちょっと保守的なところがあります。

サンパウロあたりだと世界最大の日本人コミュティもありますし、欧米経由で日本食文化も入ってきてるので「甘い豆」も食べられるという人もいますが、基本的には食べないといってよいです。

たとえばカエターノ・ヴェローゾは映画の撮影時に来日した際に「(アンコの)和菓子は、見た目は芸術的に美しいがボクは食べられない」と白状しています。

豆の味が塩味だと食べられるので、日本に来たブラジル人がたいてい「納豆が大好きになる」のも面白いです。

3. パステル(パステウ、Pastel)

大型の餃子みたいな料理です。実際にルーツは中国人がもちこんだ餃子、といわれています。

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これはメイン料理ではなく、おやつとかおつまみの扱いです。ただ、店によりますがけっこうでっかいサイズだとこれだけでお腹いっぱいになります。ビールのアテに最高です。ちっちゃいサイズのやつだと、コーヒーのアテ、つまりお茶ウケとしても食べたりします。

中身はチーズ、ハム、ソーセージ、オリーブ、チキンなどなど色んな具が入ります。本来は塩味系ですが、前に私がよく通っていたお店(これも既に閉店)では甘い具材、たとえばバナナなどのパステルも出していましたがこれも意外と美味しかったです。ただ甘いパステルはノーマルではないので、普通のお店にはないと思います。

大きめのパステルは紙で包んで出てきて、それを手にもってカブりついて食べるのですが、具がどっさり入ってるタイプだと中身をこぼしやすいので皿の上でナイフとフォークで切って食べると食べやすいです。連れがいる場合には、そうやって分けながら食べることもできます。

お好みでケチャップ、タバスコなどつけて食べてもよいです。

4. コッシーニャ(Coxinha)


洋梨形のコロッケみたいな見た目ですが、そのまんまコロッケです。ポルトガルがルーツといわれています。

中の具材は日本の平均的なコロッケとは若干違っていて、いちばんポピュラーなのが鶏肉、ほかにベーコンだとかあるいはバカリャウ(タラ)なんかが入ります。クリームチーズがはいることもあります。

これもビールに非常にあいます。おやつ代わりにもよく食べます。

5. キビ(Kibi)

これもブラジルのおつまみとして非常に良く見かけます。"K" のアルファベットはじつはポルトガル語では使いません(正確には数年前のポルトガル語正書法改正までは使いませんでした)

外来語のみに "K" の文字があり、正調なポルトガル語では "Qu" に置き換わるのです(例: Tokyo = ポルトガル語の昔の正式な綴りでは Tóquio )

なので、このキビは外来語です。これはアラブ系移民が持ち込んだ料理といわれています。

ちっこいコロッケみたいな感じですが、もっと中身がギュッとつまっていてボロボロっとこぼれる感じの牛肉のひき肉がはいっています。味は濃い目の塩コショウ味で、スパイシーな味です。

6. ヤシの芽サラダ(Salada de palmito)

パルミット(パウミット, palmito)つまりヤシの新芽を輪切りにしたものを入れたサラダです。ブラジルのサラダとしてはものすごくポピュラーなサラダです。シュラスコ店でもよくでてきます。

ブラジル独自というわけでなく南米一般でよくみられるものだそうです。ヤシの芽自体には目立つ味はありませんがやわらかい歯ごたえが良いです。

ドレッシングは普通のドレッシングもありますが、ブラジルレストランではレモン汁+オリーブオイル+塩こしょうといった酸味系のものもよく使います

7. グアラナ(Guaraná)

ブラジルでポピュラーな炭酸飲料、コーラです。"ANTARCTICA"(アンタルチカ) のブランドでブラジルでは超有名です。日本でもブラジルレストランで頼むとアンタルチカが出てくるはずです。

ちなみにブラジル人は料理の際にアルコール以外ではなんでもコーラを頼むパターンが多く、シュラスコでもコカ・コーラ(いわゆるUSAのコーラ)をまず頼む、という人が多いです。

8. カイピリーニャ(Caipirinha)

これはお酒です。ブラジルのカクテル、といえばまずでてくるのがコレです。

ピンガ(カッシャーサ)という40度から50度ぐらいのサトウキビのスピリッツとライム、砂糖のカクテルです。まずコップに砂糖とライムを切ったものを皮ごといれて棒で押しつぶし、これにピンガと氷を入れて攪拌します。

この説明は若干はしょっていますが本当は順序が大事なので、正しいカイピリーニャのレシピはブラジル人に尋ねると良いです。重要なのは、汁ではなく皮ごとのライムを使うことと、ガムシロップでなくちゃんと粉の砂糖を使うことです。

甘くて口当たりが良いので、けっこう危険度が高い(?)カクテルです。ただし、砂糖を使うので日本人の場合あまり口に合わないという人はけっこういます。私は大好きですが、私の周囲のお酒好きの日本人にはあまり評判がよくないです。

ブラジルの非常に典型的なカクテルとされていますが、意外にブラジル人でも本当の酒豪の人はあまり飲まない印象があります。酒豪だとふつうにストレートでピンガを飲むほうが良いようです。

最近は「カイピサケ(Caipi-sake)」といって日本酒をベースにしたカイピリーニャもあったりしますので、好奇心旺盛な人はチャレンジしてみるとよいかもしれません。

9. バチーダ(Batida)

これもピンガのカクテルです。これはいかにもブラジル的、ある意味カイピリーニャよりはるかにブラジル的なカクテルです。

どこがブラジル的かというと、むちゃくちゃ甘いんです。ピンガとフルーツジュース、砂糖あるいはコンデンスミルクを混ぜます。

じつは「バチーダ」というだけでは正確なメニューにはならず、メニューのリストには混ぜるフルーツジュースによって「バチーダ・デ・ほにゃらら」つまり「何かのバチーダ」という名称になっています。

バチーダ(Batida)というのは「リズム」「ビート」あるいは「心臓の鼓動」とかいった意味です。たとえばバチーダ・デ・ボッサノヴァ("Batida de Bossa nova")といえばジョアン・ジルベルトが発明したとされている「ボサノバ・ビート」の意味です。

たぶんマドラーでカチャカチャカチャとかき混ぜる様子あるいはシェイカーでシャカシャカシャカと振る様子が「バチーダ」という表現になったんじゃないかと推測しますが、正確なところをご存知の方いらっしゃったらぜひ教えて欲しいです。

バチーダ・シリーズでいちばんポピュラーなのが「バチーダ・デ・ーコ」です。ココナッツジュース+ピンガで、白い色をしています。これも口当たりの甘さとアルコール度数のアンバランスさから危険度が高いカクテルですので飲みすぎに注意です。

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ところでココだけの話ですが、日本語の「コ」という発音はブラジルでは「う●ち」あるいは「●んこ」という意味になる"COCÔ" という単語(後ろの『コ』にアクセント)になりやすいので、ブラ飯屋で注文するときは前の『コ』に強勢をおいて「ーコ」と発音したほうが安全です。

でも日本のブラジルレストランで間違って「バチーダ・デ・COCÔ」を頼んでも「●●●のバチーダ」が出てくることは100%無いので安心してください(というかブラジルでもそんなフザケタ話はない‥‥はず)

10.セルヴェージャ(Cerveja)あるいはショッピ(Chope または Chopp)

ビールのことです。瓶入りも缶入りもありますが、缶入りのほうがよく出ると思います。ショッピは日本語でいう「生ビール」のことです。

あまり知られてませんが実はブラジルはビール消費大国で、2010年のKIRINの調査では中国、アメリカに次いで世界第三位の消費量となっています。ドイツが5位で日本が7位なのはちょっと意外な感じですよね。

ブラジルからの輸入品としては SKOL(スコウ)のブランドをよくみかけますが、日本のブラジルレストランでは日本のビール会社の商品も普通に人気があります。

まず日本のビールのクオリティが高いということの他に、ブラジルから輸入するビールは長時間の船便で地球半周以上の距離を運ばれるため日本に到着した段階では既に品質が落ちている、という事情もあるようです。

- ブラ飯屋に実際に行こうと思ったら -

どうでしょう、ここまで読んでなんかちょっと食べてみたいな、と思われたものがあったでしょうか。

もし本当にブラ飯屋に行ってみたいと思ったときは念のため、まず事前に電話してまだ店があるか、また食べたいサービスをまだやっているかどうかを確認しておくのをオススメします。

ブラジル・レストランは先にも述べたようにここ数年でずいぶん閉店あるいは移転していますので、ネットの情報などまだやっているかのように書かれていても実際いってみると既になくなっている、といういことが結構あります。

たとえば冒頭で書きました堺にあった「カンチーニョ・ド・ブラジル」ですが、食べログにはまだこのように情報が残っているのに店は既にありません。

今年の夏ごろに名古屋に出かける用事があったのですが、せっかくのブラ飯屋の集中エリアなので3箇所ほど事前にネットでピックアップしておいたのに、実際に行ってみると2件は既に閉店、1件は当日休業で仕方なく吉野家で食事して帰った、ということが現実にありましたので確認は本気でオススメしておきます。

ブラジル料理屋に電話する場合ですが、普通に日本語でOKです。日本の情報誌や日本語のネット情報が出ているレストランの場合、ほぼ100%日本語は通じます。

まれにポルトガル語で電話口にでてくることがありますが、そのまま日本語で「もしもし。すみません、XXXレストランですか?」などと訊けば直ぐに日本語に切り替えてくれるか、または日本語が出来る人に代わってくれます。

万が一日本語が通じない場合は(まず100%そんなケースはないと思いますが)

「テン・アウゲン・ファラ・ジャポネイス?」(Tem algem fala japonês?, 日本語話せる人いますか)と言えばかわってくれるはずです。

もっともそんなケースではカタカナ発音では通じない可能性が大なので、「ファラジャポネス?」(日本語話せる?)ぐらいのほうがいいかもしれません。

まぁでも、99.9%そんなケースは無いはずです。

- ブラ飯食べてポルトガル語を覚えよう! -

私たちは日本人なのでもちろん無理してポルトガル語使う必要は全くありませんが、せっかく日本にいながらブラジル文化に触れ合えるところに来ているのだし(値段だって吉野家にくらべれば高い)、簡単なポルトガル語を使ってコミュニケーションを図るのも楽しみ方のひとつです。

とりあえずレストランですぐに使えそうな表現をいくつか書き出してみました。

Olá!

発音: オラー!

意味: こんにちは!

万能でつかえる挨拶単語です。挨拶はまずこれです。ポルトガル語の挨拶というとけっこう"Bom dia!"(ボン・ジーア)をご存知の方が多いですが、ボン・ジアは午前中しか使えません(「おはようございます」の意味なので)一方、Olá は全時間帯で使えて、しかも相手が誰でも失礼にならずに使えます。

「オラー!」なんて言うと日本語ではなんだか威嚇してるように見えますが、ポルトガル語ではかなり丁寧な挨拶ですので心配いりません。あまり力まずに軽く「オラー」といってください。本当は『ラ』は"L"の発音ですが、こっちは日本人なのでカタカナ発音でもOKです。

他の挨拶単語: Boa tarde(ボア・タルジ, こんにちは、ただし日中しか使えない)、Boa noite (ボア・ノイチ, こんばんわ),Oi! (オイ, 英語の Hi! の相当、ただしある程度親しい間柄しかダメ)

Bom!

発音: ボン!

意味: 良いです! 美味しいです!

たとえばレストランで「コレ美味しいねえ」という意味でつかえます。サム・アップしながら言うとさらに良い感じです。ブラジル人はサム・アップはよく使います。ただ単に道を尋ねて教えてもらっただけでも挨拶代わりにサム・アップしたりします。

英語の "much" に相当する "muito"(ムイト)をつけて「ムイト・ボン!」というと「すごく美味しい!」という意味になります。

美味しいの表現としては、ほかに "Gostoso!"(ゴストーゾ!, おいしい!)、"Uma delicia!" (ウマ・デリスィア!, おいしい!)などもあります。

Obrigado!/Obrigada!

発音: オブリガード!、またはオブリガーダ!

意味: ありがとう!

この単語の場合は、女性と男性で言い方を変えます。女性が言うときは「オブリガーダ」と言いますが、男性が言うときは「オブリガード」といいます。日本人なのでもし間違えても相手も気にしませんが、本来はこのとおり使い分けないといけない決まりです。

この単語は万能に「ありがとう」の意味でいろんな場面で使えます。"Bom"と同様にムイトをつけて「ムイト・オブリガード」「ムイト・オブリガーダ」と言えばより強調した表現になります。

たとえばシュラスコでお肉をテーブルにサーブしてくれたら「オブリガード」と言う、なにか質問して教えてもらったら「オブリガーダ!」と言う、店をでるときに別れの挨拶代わりに言う、などいろいろ使えます。

逆にオブリガード、といわれたほうが "De nada"(ジ・ナーダ)と言い返すとこれは「いえいえどういたしまして」の意味です。

Desculpe

発音: デスクウーピ

意味: ごめんなさい

この表現は、本当は "Desculpe-me"(デスクウピ・メ)または"Me desculpe"(メ・デスクウピ)なんですが、"me" は省略しても通じますし、ブラジル人も省略することがよくあります。"Desculpa"(デスクウパ)という場合もあります。

ちょっとフォークを落としてしまった、とかそういうときに使えますが、本気で謝罪しないといけないような失態をした場合には中途半端なポルトガル語でなくちゃんと日本語で謝ったほうが誠意が伝わります。

まあレストランではあんまり使うことはないでしょうね。

Até mais!

発音: アテマイス!

意味: じゃあまた!

これも本来は "Até mais tarde"(アテ・マイス・タルジ, それでは後ほどぐらいの意)が正式な表現ですが、"tarde" はよく省略されます。この表現は万能に別れの挨拶として(実際に後から会う気がなくても)使えます。

もっとしょっちゅう耳にするポピュラーな別れの表現としては"Tchau!"(チャウ!)があります。「チャウ」はラフな表現で親しくないと使ってはいけない、などと解説されることもありますが、実際には初対面でも使う人は多くてこれも万能表現のひとつです。

チャウは「チャウ・チャウ」と二回言うのが正調とされるらしいですが、「チャウ・チャウ」と男性が言うとちょっと女っぽく聞こえてしまうこともあるようです。普通は「チャウ!」と一回だけです。

ポルトガル語の別れの表現として "adeus"(アデウス)をご存知の方もおられるかもしれませんが、ブラジルの場合は「アデウス」はもう二度と会わないか、あるいはすごく遠くに行ってしまう場合に使う、あるいは死に別れるなどで使う表現で、もし本当に2度と会うことはないであろう相手であっても、これを言われるとちょっと悲しい感じになります。

ブラジル人は行きずりでちょっと出会った相手であっても「またいつかあいましょうね」という感覚をこめながら挨拶するのが基本的なメンタリティなので、"adeus" はかなり使う機会が限られる表現です。



ブラジル人は人懐っこくて判りやすくウェットなメンタリティの人が多いので、レストランでもちょっとしたとっかかりで知らない人とすぐに仲良くなれたりします。

レストランタイプのお店ではさすがに客同士でコミュニケートするのは難しいですが、カウンタースタイルの店だと客同士で話が盛り上がって「おまいさんエエやつやな!よし俺からのおごりだ!」などとお酒を奢ってもらう、とかまるでドラマみたいな展開も結構ふつうに起きたりします。細かいことをあまり気難しく捕らえずにリラックスして楽しむのがコツです。

それでは皆さん、アテマイス!
posted by blogsapo at 08:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ブラジル飯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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