2014年06月01日

Sony Xperia Z2(SO-03F)でスマホ・レビュー!

発売直後に突撃速攻買いした ソニー/ドコモXi エクスペリア Z2 のレビューです。

まだ使い始めて一週間程度ですが、コイツは名機の予感です。安くない買い物でしたが、その価格に見あうだけの価値は十分ありそうです。

唯一ちょっと不安なのが表も裏もツルンツルンのガラス風仕上げなので、落すと確実にヒビ割れそうな事ですかね。最近のスマホの表面加工は相当頑丈になってきてるので、実際ところは落してみないと本当にヒビ割れるかどうか判りませんが…まァ判りたくも無いですが。あ、落下テストはやりませんよ。それはお金持ちの人にお願いしてください。

ブラジルのスラングでケチな人のことを "mão de vaca"(牛の手)と言いますが、牛の手みたいにお金をギュッと握りしめて放さないイメージからこういう表現になってるそうです。私もたいがい“牛の手”なもんで、端末ガッチリ握りしめて幸いにも手から滑り落ちたという経験が無いのですが、よく落す人は普段から努めて“牛の手”になるとか、あるいはガッチガチのケースに入れるとかしたほうが良いかもしれませんね。

- 画面が暗い! -

じつは Xperia Z2 を我が手にして、最初に思ったのが

画面が暗い!

ということ。これ最近のスマホの傾向かもしれませんが、省電力機能の一つとして電池の持ちを良くするためにバックライトの自動光量調整が備わっているわけですけども、この設定が得てしてやや暗めなんですよ。

大抵の人にとってバッテリーライフはスマホの性能を比較する際の、優先順位5位以内には入ってるでしょうから、メーカーも数字を上げようと必死になってるという面はあるのかもしれません。

本機も、もちろん初期設定のままでは文字が読めないとか見え難いというほどには暗くはないんですけども、どうも色の鮮やかさに欠ける感があるのは否めない。これは私の考えですが、ここまでバッテリーライフの基本性能が上がってきてしかも液晶がそれなりに高品位であるなら、バックライト光量は思いきってMAX設定で自動光量調節もOFFにするのが良い。

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せっかくの IPS 液晶しかもフルHDなんですから、これをスポイルするのはモッタイナイという話です。もちろんバッテリライフはそれ相応に短くなるわけですが、日がな一日ゲームするとかいうのでもなければ言うてもそこまで激しく消費するわけでは無いので、実用上は全然問題ないと思ってます。

また Xperia Z2 の場合は─もしかすると前のモデルとか他のスマホにもあるかもしれませんが─バックパネル明度設定の他に液晶のホワイトバランスも調整できますので『色温度が気に食わない』という場合もある程度の調整が可能なのは良いですね。

バックライト、ホワイトバランスいずれの設定も、設定アプリから『画面設定』を選択すると項目が出てきます。

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私は液晶は色温度高め(やや青みのある色)が好みなので Xperia Z2 でもやや寒色系に寄った調整にしてみました。

なお、スクリーンショットを撮ってもこのホワイトバランス調整の影響は出ません(当り前の話ですが)。つまりフレームバッファ内のピクセル値をソフトウェア補正するといったような方法ではなく、液晶モニタの調整項目のようにパネルハード自体にそういう機能があるっぽいので、このホワイトバランス調整を入れてもたぶんディザや丸め誤差による色情報の欠落のような劣化はすくない、と考えても良いかもしれません(フォトショとかで画像のホワイトバランスを調整したのとは状況が異なると言うこと)。

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- ホームアプリは3つある -

プリインストされているホームアプリは3つです。

まず docomo LIVE UX

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初期状態では docomo LIVE UX になっていて、これは名前のとおり NTTドコモの標準ホームアプリです。デザインが若干野暮ったい感じですが無難な出来で公式の安心感はあります。…が、右下のDockエリアのアイコンがニュースのポータルサイトみたいなのを開くアイコンに固定されている(?)ようで、こんな重要なポジションの機能を変更できないっていうのは、私からすると有り得ない仕様なので速攻で Xperia ホームに切りかえてしまいました。

Xperia ホーム:
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Xperia ホームはソニーが提供しているホームアプリで、見た目のエフェクトなどがちょっぴりカッコよくなってたり微妙にソニー感を演出している雰囲気のあるホームです。といっても奇抜なカスタマイズは無く、ほぼ標準的な Android ホーム UI なので、凝ったギミックは要らない無難に使いたい人にも向いています。

あとひとつは、スマホ版のラクラクホンみたいな、ごく初心者向けあるいは完璧ガラケー的用途しか使わない人向けに必要な機能だけデカデカと表示するようにしたホームです。

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プリインストールのホーム画面にこのシンプルホームとの切り換えアプリのアイコンがありますが、Xperia/docomo LIVE UX の切り換えは設定アプリから『ホーム』を選ぶと切り換えられます。切り換えはものの数秒ぐらいで終わり、再起動等も不要です。

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Xperia ホームと docomo Live UX では電話アプリが異なるアプリになっていて実際に見た目も違っていますが、参照する電話帳データや着信履歴といったデータは共有です。なので切り換えたらいちいち電話帳入力しなおさないといけないとかそんなことはありません。

- Google Play と『ドコモ決済』 -

世間的にはたぶん、キャリア決済が存在する前提でスマホを使い始めた人のほうが多いような気がしますが、私の場合 Android 端末は Nexus7 やウォークマンなど何台も使っていてアプリは全部 Google アカウントとクレジットカード決済で購入してきてキャリア決済というものは無い状態でした。

そんなわけで今回ガラスマ・デビューになるオッサンの私にとってはアプリ購入の決済周辺の事情がよく判っておらず、ガラスマを利用している人には常識中の常識で“何をいまさら”の話かもしれませんが、せっかくなので調べた内容をまとめておくことにします。

私が買った Xperia Z2 はドコモ・モデルなので Google Play で有料アプリを購入する際、クレカあるいは最近よくコンビニでも見かけるようになった"Google Playカード"で支払う(私が今まで慣れている方法)か、もしくは NTT ドコモの携帯の月々の支払いに含めて支払う“ドコモケータイ支払い”か、そのどちらかを選択することができます…

…ってな感じの知識は事前に持っていたのですが、具体的にそれがどういうシステムで実装されてるかがよく解っていませんでした。なので実際にいろいろさわって試してみました。

まず、お店で購入したきたままドコモ携帯としての設定だけが済んでいる状態の Xperia Z2 の Google Play アプリを起動してみます。

すると今までの新規アンドロイド端末と同様に、Google アカウントの追加と設定を求められる画面になりました。

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キャリア扱い端末の利点の一つですが、もしこういうのをちゃんと設定できる自信がなかったらドコモの窓口で口頭で説明すれば懇切丁寧にやってもらえる(…はず)です。実際お店で購入時に“Google アカウントはご自分で設定されますか?”みたいな事を訊かれたような気がしますが、私は全部自分でやりますみたいな宣言をしているのでグーグルアカウントが無い状態なわけです。

さて、上の画面で判るのはキャリア決済であってもグーグルアカウントの設定(『Google ウォレットへの登録』)は必要、という事です。

ドコモ端末には Google Play の他にもdマーケット(docomoスマホのプリインストールアプリ…だけど実体はただのdocomoサイトへのブックマーク)というドコモ独自のマーケットがあって大手デベロッパとの協業のゲームアプリなんかを供給していますが、そこの決済は必ずドコモ経由の決済となるはずです。

dマーケットというのは最初はドコモ・マーケットと呼ばれていて、大雑把に言うと昔のiモード・コンテンツの子孫みたいなものです。…って、まるでiモードを今は亡きかつて栄えたモノみたいに書きましたが、iモードはまだまだ絶賛現役営業中で、今のガラケーではdマーケットはiモードのサービスの一部として組みこまれているようです。

このdマーケットはゲームアプリ以外にも様々なコンテンツがあり─というかアプリ以外のほうがどちらかと言うとメインみたいですが─フード宅配から電子書籍、動画配信他エトセトラ、それに6月からはdマガジンという定額の雑誌読み放題サービスも始まるなどコンテンツとしてはけっこう充実した内容のようです。なので、ドコモさんが提供するドコモのサービスとドコモ謹製アプリしか使わないなら、もう Google Play は設定せずにそのままスマホを使っていくことは一応可能です(実際のところはウォークマンアプリのアップデートとかでは必要になってくる気がしますが)。

このdマーケットでの決済は“基本的に”ドコモ回線接続が必要になります(ドコモ回線以外だったらspモード契約して docomo ID でのログインが必須)

話を Google Play に戻しますが、ここで私には2つの選択肢がある事になります。

ひとつは、全く新規にグーグルアカウントを作成し、それを使う。もうひとつは、今まで使い倒してきた既存アカウントを設定する、です。

前者を選ぶとこれまで購入してきたアプリは、また新規に買い直しになりますし、後者ならその必要がありません。…ま、普通に考えて後者ですよね。計算はしてませんが、たぶん合計で2万円ぐらいはグーグルマーケットにお金落してます。ちょっと!…ちゃんと聞いてます?グーグルのクローラーロボットさん?

Android 端末に設定するグーグルアカウントは2つ以上あっても良いので、先に新規アカウントだけにしておいて後で既存アカウントを設定するというのも考えられますが、なんとなく面倒事に巻き込まれそうな予感がするので素直にひとつだけ設定することにします。

前に他端末で最初に既存アカウント、後に新規アカウントを追加して使ってみたことがありますが Gmail もちゃんと両方届きますし、購入アプリもちゃんと認識されるし一見したところは上手く動いているようには見えましたので問題ないような気もします…が、触らぬ神になんとやらです。

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というわけでいつもどおり既存アカウントを設定し終りました。ウォークマンとかでやってきたのと同じで、既に購入済みのアプリはダウンロードさえすれば使える状態になっています。

ここで、テストとしてまだ支払ってない有料アプリの購入をしようとするとどうなるか見てみました。

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ドコモ決済が使える場合、金額の部分をタッチするとオプションの表示が現れてそこでドコモ決済を選択できるようになるはずですが、クレジットカードまたはプリペイドカードでの支払のみしか使えない状況です。この状態で購入すると当然ながらドコモ決済にはなりません。他の有料アプリもいくつか見てみましたが、どれもドコモ決済のオプションが出てきません。

色々調べてみたところ、アプリを購入をドコモのケータイ支払いで決済するには、いくつか条件があるということがわかりました。

・NTT docomo 公式の解説→ spモード コンテンツ決済サービス
・他所様の参考記事→ 【Androidスマホのコツ】知ってるようで意外と知らない、Google Play活用術!

まず第一に、アプリの購入金額を携帯代金といっしょに払うように契約プランが設定されている必要がありますが、これは大抵の場合普通にお店で購入したドコモのスマホであれば、最初からそうなっているはずです。実際、私の場合も dメニュー →『お客様サポート』→『オンライン手続き』→『ご契約内容の確認・変更』で確認したところ、ケータイ支払い、spモード決済の双方ともに有効になっていました。

また別の条件として、アプリ購入する時点でドコモの回線に接続している必要がありますが、上のテストはもちろんドコモ回線接続です。WiFi 経由でも購入は可能ですがその際には docomo ID でのログインが必要となるようです。この要件は購入と決済の処理が完了するまでの話なので、たとえば巨大サイズのアプリの場合は購入してダウンロードを開始したらそこで一旦中断し、あとから WiFi 経由でダウンロードし直してもOKです。

ドコモの決済プランで決めた月額利用限度額(初期設定1万円)を超えた購入をしようとした場合も、キャリア決済不可になりますが今回の例にはもちろん関係ないでしょう。

で、いよいよ判らなくなってきたんですが、いくつかのサイトで“日本円でアプリが販売されている場合しかドコモ決済を使えない”と書いてあったため、もしかしてソレが原因なのかなぁ?と思いふたたび Google Play をチェックしてみると、さっきまで出なかったオプションが何故か出るようになってました。

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どうも最初にアカウントを設定してからドコモとグーグルの支払いが連携するまでに若干のタイムラグがあるようですね(ひょっとするとクレジット会社の認証関連かも)。

この実装を見るかぎりドコモは単にグーグルへの支払いを代行している形になっているので、例えばドコモ払いで買ったアプリもあくまで購入時使用したグーグルアカウントに紐付けられドコモ無関係な他の端末でも普通に利用できるはずです(実験はしてないので試す人は自己責任で)。

逆にいうと、Google Play のアプリ購入にかんする限り、請求はドコモの月々携帯支払いに含む形であくまで決済処理はグーグルが行なうため、たとえばドコモポイントを支払いに充当するといったようなドコモサービス上の特典はほとんど期待できないと言ってよさそうです(ドコモポイントはdマーケットの決済に利用できますが、端末分割代金以外の携帯料金は支払えません)。

もともとドコモ決済を使う気はなかったのですが、“牛の手”の発想的にひょっとしたらオトクなことがあったりするんじゃなかろうか(長年のドコモユーザーですし)と若干期待もあったんですが、どうやら私にとっては現状のところ『アプリのドコモ決済』を使うメリットはなさそうです。

レビューはまだ続けます。
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2014年05月27日

Sony Xperia Z2(SO-03F)でスマホ・デビュー!

この5/21に発売されたばかりのソニー/ドコモXi エクスペリア Z2、私にしては珍しく発売直後にお店に突撃して速攻買いしました!!

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おいおい、今までアンドロイドがどうのタブレットがどうの iPhone がどうしたとか散々 BLOG で書き散らしといて今さらスマホ・デビューてどういう意味やねん!!!…と突っこみたくなる方もおられるかもしれませんが、いわゆる3大キャリアのガラスマにおいてはホンマにこれが初デビューとなるけっこうオッサンの私です。

さて、ここからしばらくオッサンの自分語りに入りますので、“能書きはええからはよう実機レビューしろやハゲ!!”という方は下のほうにある『開封』の項目へお進みください。

当ブログのログを掘っていくと見つかっちゃいますが、厳密な話をするとこれがスマホ初購入ではもちろん無く、過去にイーモバイルの HTC Aria と Sony Ericsson mini を使っていたことはあります。…が、同時に携帯電話としてずっとドコモを併用していてイーモバイル端末はネット端末としての用途でしか利用しておりませんでした。

かつて日本でアンドロイド携帯が出回り始めた初期の頃にビッグウェーブに乗りたい気持ちはめちゃめちゃあったものの、当時はスマホといえどもテザリングが開放されておらずまたメイン携帯として利用するにも一歩足りてない部分があって長らく二の足を踏んでいる状態でした。それがこの2年ぐらいで事情が急速に改善してきたというのが、今回やっとメイン携帯をスマホに変更した理由のひとつです。

ちなみに、つい先日まで使っていたドコモ携帯はこれ。

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どんだけオンボロやねん、という感じですが実際もう何年前か覚えてないぐらい昔に入手したシロモノです。2007年の冬モデルだったようですが、当時は iPhone が北米で登場したばかりでモバイル業界はその熱気に浮かれていて新たに登場する端末は多かれ少なかれその影響を受けている、そんな空気感があった時代でした。

この SH905i にもタッチクルーザーという名称のタッチパッドがテンキーの上に付いており、これでマウスカーソルを操作することができるギミックが搭載されていました。

Touch Cruiser の動作例

このギミック自体は昔ながらのノートPCのタッチパッドと同じもので、iPhone の影響ゆえにタッチクルーザーを端末に搭載したのかどうかまでは微妙ですし、タッチスクリーンにしても特に iOS の専売特許というわけでなくかなり古くからある技術のひとつではありますが、iPhone の登場によって『タッチ操作 = 最先端のデバイス』のイメージが形づくられつつある時代だったのは確かでした。

で、このワタクシのオンボロ携帯なんですが、このところいよいよ本気で調子悪くなってきていて通話中にしょっちゅうこちらの音声が途切れるらしいんですね。おそらくマイク周辺の接触不良かと思いますが、いまさらフューチャーフォン(いわゆるガラケーの事)に機種変するのもナンだし、かといって中古で白ロム端末買うのも抵抗あるしで、とうとう俺も年貢の収め時いよいよスマホデビューの期が熟したのだな、と覚悟を決め色々品定めをしておりました。

というのも、本当はあと半年ぐらい耐えて今使ってるイーモバイルLTE PocketWiFi の解約と同時ぐらいに乗り換えを考えていたのですが、そうも言ってられなくなってきたのでしようがありません。

で、夏モデルの中で一番イケイケ(←死語?)っぽい SONY の Xperia Z2 にロックオンして情報収集したり、お店で実機を触ってみたりしたところ良さそうだったので即決で買ってきたという次第です。

では、早速開封レビューいってみたいと思います。

- 開封 -

箱を見るとわかりますが Made in China です。まあ今時はごく普通の事ですね。贅沢は申しません。

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私はあんまり意味がわかってませんが "Playstation Certified" のロゴがついております。プレイステーション対応…?

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折り紙式の説明書がついてきて必要最小限の事はちゃんと説明してありますが、パソコンに不慣れでスマホも初めて購入しましたぁーぴかぴか(新しい)という方の場合は別途にスマホ入門書を買うとかオタクの人をヘルプ用に捕獲するとかしたほうが無難です。

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箱の中身はこれで全部です。付属品は本当に必要最小限のモノだけ…というか厳密に言うと、この同梱品のみでは充電が出来ません

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充電スタンドが付いてくるんですが、ここに micro-B タイプのUSB(スマホで一般的なUSB端子)ケーブルを刺して充電します。もしくは本体の左サイドにある micro-B USB 端子を使っても良いですが、いずれにしても micro-B の USB ケーブルが必要になりますので別途用意しなければなりません。

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スマホとかモバイル端末を何台も持っていると同梱のUSBケーブルがどんどん増殖して邪魔になってきますので、同梱しないというのはある意味合理的ではあります。

充電用USBケーブルは量販店に売ってるような一般のもの、例えばこういうの

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でOKですが、もし何らかの不具合があった場合に SONY やドコモにコラァー!とヤカラしたい人は純正品を購入したほうが良いでしょう。私はそんな気はサラサラないので、いつもどおりコレ

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を使ってみましたが、普通に充電できました(急速充電はできません)。なお本体の USB に直刺しする場合はパソコンの USB ポートでも充電できますが、“スタンド経由の場合は PC の USB ポートでは充電できない”と説明書にありますので注意です。つまりスタンドを利用するなら、USBの充電器も必須になります。

またUSB充電器は電流容量が足りないと動作不良になるので、心配な人はお店で確認して同時に購入したほうが無難です。…が、試しに Android タブレットである ASUS の Transformer TF101 の USB─これは給電可能USBなんですが─ここに直刺しで Xperia Z2 を接続してみたところ充電できました。なので恐らくですが、市販の充電器でも大抵のものは使えるのではないかな、という気はします。

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他の付属品としては、本体に純正保護ケースをつけてブ厚くなっている状態でも充電スタンドにはめこめるように厚みを計算したアタッチメント、それに内蔵テレビ(ワンセグ/フルセグ)用のアンテナケーブルがあります。イヤフォンは付いてきませんのでこれも必要であれば別途自分で用意しないといけません。

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- 外見 -

細かいスペックについてはこちらを参照ください

・ドコモ公式スペック
http://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-03f/spec/spec.html

現状で考えられるほぼ最高の性能を惜しみなく搭載した正にフラグシップに相応しいスペックです。

プロセッサはクアルコム社の MSM8974AB いわゆる『スナドラ』こと Snapdragon 801 で、現状スマホに搭載されているCPUでは最高クラスといわれております。実はクアルコムは昨年末に次世代の Snapdragon 805 を発表していて予想では今年の春から夏モデル、つまり Xperia Z2 あたりに搭載してくるのではないか?と噂されていたのですが、いまのところ主なハイスペック・スマホには搭載されず持ち越しとなっています。

順当にいけば Xperia Z3 には恐らく 805 を搭載してくると思われるので、私のようにどうしても今買い替える必要がある、いや新しいのが出たら何時でも買い替えたい、という人でなければ年末に予定されている次モデル(Z3)を待つというのは選択肢の一つとしてアリかと思います。ただ予想はあくまで予想ですし、CPUが良くても必ず良モデルとなるとも限りませんし、特に外装デザインなどは何がきっかけでいきなり自分の好みと違う路線にいかないとは限らないので、まあガジェット物には定番の話ですが「買いたくなった時が買い時です」

そして、この新エクスペリア Z2 ですが、実機を手にしてつくづく思うんですけど、本当に所有欲をくすぐる実に良いデキなんですよ〜 むっちゃカッコエエです、ホンマ。

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パネル面はゴリラガラスかあるいはそれに類するような(詳細不明です)トゥルトゥルのカッチンカッチン素材で、背面も同様なコーティング処理がなされていて高級感のある感じに仕上がっています。毎度言ってますが私はこの手のガジェットは保護シールも保護ケースも付けないで使う人間なんですが、ここまで雰囲気が良いとちょっと保護してあげたくなりますね(まァ面倒なんでやりませんけど)

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画像では判り辛いですが、背面もパネル面と同様にガラスのような写り込みがあるペカペカの表面(完全なグロス)です。私は黒を購入しましたが、漆黒ではなくネイビーブルーを濃くしたような若干青みを感じる黒で、これがまた良い雰囲気を醸しています。

正直、スマホとしても寸法ちょっと大きすぎかナァーという気持ちはあったのですが、前に Android Walkman Z でブーたれながら大きい端末に慣らされたおかげで、思ったほど違和感はないです(もしやソニーの目論見どおり…?)。Xperia mini 使ってた時期だったらこんなの有り得ないって言って一刀両断だったと思うんですけど、慣れって怖いですね。

というわけで恒例の端末大きさ比較です。

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ご覧のとおりずば抜けて Xperia Z2 が面積でかいです。ただ厚みは相当薄く上の比較画像の中でも NW-F886 よりもまだ若干薄くて実は一番薄いんですよ。だからなのか意外に重量感もあまり感じません。数値的には Walkman Z とほぼ同じ重量ですが、見た目が大きいので手にしたとき「アレっ」という感じでむしろ軽く感じます。こんだけ薄いとバッテリーが少ないんじゃないか、と不安になりますが Z2 はバッテリーも十分に持つのであまり神経質に節電に気を配らなくてもよいのも有り難いです。

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- 起動! -

…と言っても今回は梅田駅前にある某大規模量販店Yのドコモコーナーにて購入したので、もう起動やdocomo関連の初期設定は済んでる状態です。

電源キーを押してみると、なにか得体の知れないキャラクターがお出迎えです。…誰やねん君。

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むむっ、君がかの 悪名高き 高名なNTTが誇る音声認識技術の結晶『しゃべってコンシェル君』かっ!
ていうか『今なら31日間無料』って、それって31日超えたら有料ってことやん…というわけで、さっそく消しにかかります。

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よしっ、消えた。

はい、ここで注意!

iコンシェル君は、このキャラに課金されているわけではなく、あくまでも NTT docomo の『iコンシェル・サービス契約』に課金されます

つまりもしあなたが何らかの理由で自動的に iコンシェル・サービスに契約した状態となっている場合は、このようにキャラを消したり無効化やアンインストールしたとしても、やはり翌月から100円(スマホの場合、大阪のオバチャンの場合は100万円)のサービス料がかかります。

私の場合はiコンシェルは未契約なので 31日超えても単に情報取得できなくなるだけだと思いますが(動作未確認なのであくあで予想です)、諸々の割引特典等を利用してドコモ契約した場合に自動的にiコンシェル契約となることもあるようなので、コンシェル君を消す前にまず自分の契約がどうなってるか確認したほうが良いでしょう(キャラ消したらたぶん忘れると思うので)。

契約の確認・解除方法は"iコンシェル 解約"とかでググると一杯でてきます。時期によってメニュー構成が若干変ったりしますが、とりあえずdメニューから入って『お客様サポート』のアイコン(2014/05現在は右上端にある)→下にスクロールして『オンライン手続き/ご契約内容の確認・変更』と入ると2ページ目の後半の『ドコモサービスパック』のリストの中に『iコンシェル』があります。途中ネットワーク暗証番号か docomo ID によるログインが必要なので注意です。ネットワーク暗証番号は3回間違えるとロックされますので、記憶してなかったらドコモの窓口でやってもらうほうが無難です(その際に免許証など身元確認書類が必要です)

ちなみにドコモの説明を読みますと、音声認識機能である『しゃべってコンシェル』の利用自体は無料で、これにスケジュール管理やニュースなどの情報サービスを連携させる場合には有料の『iコンシェル・サービス』契約が必要となる、という事のようです。

ところで端末手にいれたらさっさと消すモノみたいに邪魔扱いされがちなこの『しゃべってコンシェル君』ですが、試しにちょっとお話してみたところ予想外に出来が良くて感心してしまいました。まず認識能力がかなり高く、はっきり発音すればかなりの確率で言葉を拾ってくれます。それと日本人向けに開発しているという土壌があるからでしょうか、なんともいじらしかったり癒される受け答えをしてくれたり、愛嬌があってなかなか憎めないヤツなんです。『歌って』って言うとちゃんと歌ってくれたりもします。いわゆる人工無能系が好きな人はハマると思いますよ。

てなわけで、次回から数回に分けてしばらく Xperia Z2 のレビューを書きたいと思ってます。

※ Walkman F のハイレゾの話はどないなっとんねん!という方も、ひょっとするといらっしゃるかもしれませんが、それも合間にやる予定です。
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2014年05月10日

ジャイル・ホドリゲスがお亡くなりになりました

O Fino da Bossa のエリスとのコンビでも有名なジャイル・ホドリゲス(Jair Rodrigues)が、この8日の朝(現地時間)にサンパウロの自宅でお亡くなりになられたそうです。75歳でした。

“歌手のジャイル・ホドリゲスが75歳でサンパウロのコチアにて死去”
Folha: "Morre o cantor Jair Rodrigues aos 75 anos em Cotia, São Paulo"

“ブラジル音楽は、75歳で死去ジャイル・ホドリゲスのアレグリア(喜び)を失う”
Folha: "Música brasileira perde a alegria de Jair Rodrigues, morto aos 75"

“ジャイル・ホドリゲス、サンパウロにて埋葬”
Globo: "Jair Rodrigues é enterrado em São Paulo"(ニュース動画)

家族や直近の仕事仲間らの談話によると、健康上の問題は特になくほんの数日前まで普通に仕事をこなしており今月もいくつかライブ予定が入っていて、今回の件はまったく突然の訃報だったようです。

8日の朝、普通に自宅のサウナに入りその後9時半前後に発見された時は既に息を引きとっていたそうです。死因は心筋梗塞でした。

エリス・レジーナの息子で音楽プロデューサーのジョアン・マルセロ・ボスコリ(João Marcelo Bôscoli)は

“ジャイルは月に平均15ぐらいのライブをこなしていていて全く健康だったよ。彼はもう十分に稼いでいたけど、ずっと仕事詰めだったんだ。なぜなら仕事を愛してたからだよ。歌手の仕事を愛してる、といつも言っていた”

と語っています。

クラウジアレイチとデュエットしている割と最近の映像:
"Deixa isso pra lá - Jair Rodrigues & Cláudia Leitte"


ジャイル・ホドリゲスは1939年、イガラパヴァ(Igarapava)というサンパウロの中心から北に450kmほどいったところにある田舎街に生れました。

若い頃は、靴磨きやら仕立て屋の手伝いあるいは左官など様々な職業をやっていたそうですが、そんな生活の中で教会音楽やセレスタの影響を受けながら仕事場の仲間らとアタウフォ・アウヴェス、アゴスチーニョ・ドス・サントス、シルヴィオ・カウダス、アンジェラ・マリア等といった音楽を聴いていたそうです。

そういった仕立て屋の仕事をこなしつつも、1957年ごろにはクルーナースタイル(ビング・クロスビーみたいなやつ)の歌手としてサンパウロ州の地方のバーなどでプロとして歌いはじめていて、ラジオのオーディション番組に出演して賞を取るといったような事もあったようです。

1962年に同年のワールドカップ向けの曲を収めた最初の録音ディスク(78回転)、そして 1964年には "Vou de samba com você" と "O samba como ele é" の2枚のLPを発表しますがこの時期に、言葉をラップのようにリズミカルに曲に載せて歌う "Deixa isso pra lá" がその歌うジェスチャーとともに人気を博し一気に有名になったといわれています。

そして1965年、MPB の歴史において重要な一里塚となる、あるショウがサンパウロのテアトロ・パラマウントで行われることになります。

このショウの模様はライブ盤として録音され "2(Dois) Na Bossa" という名前のLPになり、2014年の今日では日本にある HMV や TOWER RECORD あるいは Amazon といった通販サイトを探せば比較的容易に購入できるクラシック・アルバムの一つとなっています。

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本来このショウにはバーデン・パウエルが出演の予定だったのですがキャンセルとなり急遽抜擢されたのがジャイル・ホドリゲスで、後にオ・フィーノ・ダ・ボッサで共演者となるエリス・レジーナの横に彼が立つ初めてのステージでもありました。ちなみに、このライブでのバックバンドは、ジョンゴトリオ(Jongo Trio)。

ショウは大盛況となり、ライブ盤はブラジル初の100万枚超えという超ヒットを飛ばし、評判をききつけたテレビ関係者らが2人に司会をオファーして始まったのが、有名なTVヘコール(TV Record)の『オ・フィーノ・ダ・ボッサ(O Fino da Bossa)』です。

1965年から1968年までの間にエリスとジャイルのコンビ司会のもと、ジョビン、ヴィニシウス、ドリヴァルカイミやオス・カリオカスらといった大物タレントをゲストに呼び放映された番組は MPB にとって指針となるべき重要な存在であったとされています。

ちなみにレギュラーのバックバンドとしてこの番組を長らく支えたのが、私 blogsapo が最も敬愛するブラジリアンジャズトリオである Zimbo Trio です。

こうしてエリスとともにその人気を不動のものにしたジャイル・ホドリゲスはTVヘコール主催第二回ブラジル音楽祭(Festival de Música Popular Brasileira)においてジェラウド・ヴァンドレとテオ・ヂ・バホスの"Disparada"を歌い、シコ・ブアルキの『ア・バンダ』と同点の一位を獲得するなどキャリアを広げていきました。

1980年代あたりからはセルタネージョにも挑戦し(というか出身とか人柄の感じとか見ていると実はこの人むしろサンバではなく、もともとムジカカイピラのほうが根っこにあるんじゃないか、という気もしてくるのですが…)、シタンズィニョ&ショロロとの共演作ではこれまた100万枚越セールスを記録するヒットとなりました。

"Jair Rodrigues e Chitãozinho e Xororó, Majestade O Sabiá"


今年の3月には新曲を含む2枚組CD "Samba Mesmo" を発売したばかりで、ジャイル・ホドリゲスはこの約50年にわたって文字通り休むことなく歌手を続けてきた人なんですね。

解説書にボールド文字で記載されるような重要な仕事をMPBの歴史を刻み、成功を手にしてそれでも飽くことなく天に召される間際まで仕事を続ける。これは歌手としての仕事を心底愛してないと出来ない事だと思います。まさにマルセロ・ボスコリのおっしゃるとおりなんですね。

そして何よりも人柄が良い。ぶっちゃけ超ビッグスターの中にはちょっと身近に居たら困るかなァ…って感じの、素行にヤヤ問題アリの方は稀におられる訳ですけど、各方面から送られている弔辞を読むと、ジャイル・ホドリゲスは本当に皆から愛されてた人なんだなァってのが感じられるんです。

“フェイスブックにてジルマ大統領がジャイル・ホドリゲスへ賛辞を送る”
Folha: "Em rede social, Dilma faz homenagem a Jair Rodrigues"

ロベルト・メネスカルの言葉の抜粋:

“私は彼を『サンバの喜び』と呼んでいたよ。単なる歌手ではなく、彼は『喜び』を歌っていたんだ。彼の前では誰も深刻な気分にはならないんだ。私は20年ポリグラムで彼と一緒に仕事をしたが、録音のために彼がリオにやって来るのはいつでもスタジオや仕事場の誰にとっても喜びだったよ”

カエターノは他の誰よりも長文でジャイルの功績を称えています。

カエターノ・ヴェローゾの弔辞の抜粋:

“ジャイル・ホドリゲスはブラジルが誇るべき数少ない人物の一人だよ。…彼はやらないといけないから仕事する、というようなやり方は決してせず、仕事が彼にとっての自然な仲間意識の表現だったんだ…オ・フィーノ・ダ・ボッサは我々の音楽の歴史における貴重な瞬間のひとつだ。エリスがその緊張感あふれる熱気で音楽的な側面を支配しつつ、一方のジャイルはリラックスと緩和の側面を引きうけていた”

一言でいうと、ジャイル・ホドリゲスは「仕事を愛し、そして陽気さ(alegria)を周囲に与える人だった」と、これが皆の一致した意見なんですね。

私も "Dois na Bossa" を聴いて故人を追悼したいと思います。
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2014年01月09日

WALKMAN NW-F886 レビュー: WMC-NWH10 はUSBホストケーブルなのか??

新年明けましたおめでとうございました。

前回、年内に終わらせると息巻いていたウォークマンFのレビューですが、結局年越してしまいましたがまだ少し続けます。

NW-F886 を年末年始にかけて長時間聴き倒しいじり倒し出来たのですが、これホント気持ちの良い音出しますね。すっかり気に入ってしまいました。

前の投稿でも触れましたが、特にベースが心地良く締まって聴こえるので、曲のノリ全体が良くなって聴こえるんですよ。

自然に低音がリッチに出ている感じなので、フラットすぎて詰まらない音ではなくさりとてイコライジングによる不自然な低音強調で耳疲れするような音でもなく、絶妙のバランスでよくまとまった完成度の高い音質という感想をもちました。低音だけでなく恐らく高音域も同様にかなりのクオリティー改善があるような感じはしますが、ワタクシのオッサン耳では疑問の余地なく聞きとれるほどに至っておらないのがじつに悔しいところです…。

附属のイヤフォンもなかなか良い感じで、ソニーの解説では『ハイレゾ対応イヤフォンではない』そうなので、ハイレゾ音源を聴くには力不足だったりするのかもしれませんが、手持ちのmp3ファイル等を聴いた感じでは申し分ない音質と思いました。少なくとも安物のタブレットやmp3プレイヤーに附属にありがちな100均クラスの、箱あけて即ゴミ箱行きのオマケとは異なります。

たぶん附属イヤフォンはこのデジタルアンプないしこの機種とマッチングするように何らか考えてあるんだと思いますが、面倒な調整とか試行錯誤なしでイヤフォン端子にザクッと刺して聴いて綺麗にバランスが取れているように思います。

もちろん、せっかくのハイレゾ機なので、もっと高価で高性能なイヤフォンないしヘッドフォンを別途用意するのもアリなんですが、イヤフォンはどうしても機材との音の相性があるので、ピタッと合うイヤフォンを探すには結構な試行錯誤…つまり暇と財力が必要になってきます。

たとえば、本体の出音は低音がやや太めなチューニングなため、わりと特徴がある(イヤフォン自体で音を太らせている)ようなタイプだと方向性が被って音がくどくなる可能性があります。

その意味で、面倒なしで余分のお金を使わなくてもちゃんとバランスのとれた普段聴きに十分なクオリティーのイヤフォンがワンパッケージでついてくるのは有り難いです。

ウォークマンF880シリーズは、箱出しで余計なことを考えずにそのまま使うDAPとしては、現状最強のコストパフォーマンスの機種だと思いますね。

- USB MIDI を繋いでみたい! -

以前の Android Walman のモデルでは、ノイズキャンセリング以外のサウンド調整機能…例えばイコライザーや DSEE 等は、ソニー固有のプレイヤーアプリの機能としてのみ実装されており、別アプリ…例えば Google 製のミュージックプレイヤーアプリとかPowerAmpなどでは機能しなかったのですが、この F880 シリーズ(そして NW-ZX1)では、それらの機能もプレイヤーではなく Android OS のサウンド制御部分をカスタマイズして実装しているということです。

ということはどういう事かというと、普通に Google Android API を使って音が鳴るアプリを作れば、ソニー提供ハイレゾ対応 DSEE やらサラウンドを効かせた出音を鳴らすことが出来るようになっている、という事です。ただし、ソニー独自機能の制御API・ライブラリは非公開なので、DSEE を On/Off したりするのはソニーのW.ミュージックアプリを起動して音質設定画面で行う必要があります。

試しにW.ミュージックアプリの音質設定でサラウンド(VPT)を『コンサートホール』に設定してからホーム画面へ戻り、電源ボタンで画面を切って入れ直し、ロック解除をやるとポコッとかピコっとか音が鳴りますがその効果音にもサラウンド(VPT)のエコーがかかっているのが判ります。

設定はいちいちミュージックアプリを起動しないといけないので実用的には難があるものの、音楽系のアプリなんかではそこそこ遊べるかもしれません。

そんなわけで、いくつか普段よく遊ぶ音楽アプリをインストールして遊んでたんですが、そこで前にもちょこっとご紹介した"Caustic"というアプリがすんごいグレードアップしていたのを発見!

前は Caustic 2 という名前でしたが去年12月のアップデートで Caustic 3 と、+1 された名前に生まれ変わっていました。

以前のバージョンで有料キーを購入済みだったんですが、メジャーバージョンアップでも特に追加の金を取られることなく、そのまま前バージョンに更新かければ使えました。

新たにモジュラーシンセが追加されたり、なななんと端末単体での録音やサンプリング波形編集ができるようになっていたりと盛りだくさんの更新内容ですが、基本的に以前作った楽曲ファイルはアップデート後も互換で読み込めるようです。前バージョンのDEMO曲も読めましたし、簡単な曲ですが2曲ほど自作曲を読んでもOKでした。

Caustic 2 でもだいぶ完成度は高かったのに、この Caustic 3 はいよいよ本格的に使えるすごいツールに生まれ変わっていてこれは改めてご紹介する予定ですが、今回は新しく追加された MIDI リアルタイムレコーディングの機能を NW-F886 で使えるかどうか試してみよう、というお話です。

もともと Caustic 2 でも、USB MIDI を接続して音源を鳴らすことはできていたのですが、Caustic 2 の打ち込みはタッチUIによるピアノロールの打ち込み方式しかなく、それっぽい見た目の録音ボタンはフィルターやミキサー等のコントロールの記録しかできませんでした。それが、Caustic 3 では、ついにリアルタイム・ノート・レコーディングが実装されたみたいなんですね。

これを試してみようというわけですが、ここで前提条件として MIDI インターフェイスあるいは USB MIDI キーボードを NW-F886 に接続できないといけないんですが、前に試した NW-Z1060 ではそもそも外付けの USB デバイスに非対応だったため、MIDI どころか有線USBマウスすら全く動作しませんでした。

以前の記事でも触れてますが、USB MIDI や USB マウスなど、USB デバイスを接続して動作させるには端末側が“USB ホスト”に対応している必要があります。前に使っていた NW-Z1060 はこれに対応していなかった、というわけです。

どうやったら“USB ホスト”に対応しているか判別できるのか、これはメーカーのスペック表にも載ってなかったり、仮に対応と書いてあったとしても機材との相性があったりするため、確実なところは実際に繋いで試してみるまでわからないところがあるのですが、ある程度の目安としてNTTドコモが無償で GooglePlay にて提供している『端末仕様確認ツール』というアプリを使ってみる方法があります。

このアプリをインストールして起動すると、その端末に実装されている(とおぼしき)各種機能をスキャンして一覧にしてくれます。USBホスト機能については『その他』の『USB』の項目を見ると確認できます。

nw-f886-devinfo-usb.jpg

上のキャプチャは実際に NW-F886 でツールを実行して取得した表示です。

ここでちょっと細かい話ですが“USBホスト”“USBアクセサリ”の違いについて簡単に解説しておきます。

- USBホスト と USBアクセサリ の違いについて -

これまで『マウスやキーボードなどUSB機器をつなぐにはUSBホスト機能が必要』とざっくり説明してきましたが、Android 端末の場合これがさらに“USBホストモード”と“USBアクセサリモード”に別れます。

前者は“真打ちUSBホスト”とでも言う機能のことで、本来の意味でこれがUSBホストの機能になります(このモードでは電源も端末側から供給します)。

一方の“USBアクセサリモード”は、Android3.1 より前のUSBホストに対応しない Android でもUSB機器を制御できるようにするためにグーグルが策定した規格で、この場合電力は繋いだアクセサリ側から供給(なのでハードウェア的にホストは端末ではなくアクセサリ側になる)しながらも、あたかもアンドロイド端末がホストであるかのようにUSB機器をコントロール出来るようになるモードです。

この“フェイクUSBホスト”とでも言うべきアクセサリモードは以前の AndroidOS では拡張機能のひとつとして実装されるため端末によって対応がまちまちだったりしますが、Android3.1 以降は真打ちUSBホストAPIといっしょにOSの基本APIに統合されています。

技術的な動作の説明はこんな感じですが、アンロイド端末ユーザーの立場から見てどういう違いがあるかといえば、USBアクセサリモードでは機器側もこの規格にハードウェア的に対応する必要があるので、端末やアプリがいくら頑張って対応しようとしてもアクセサリ側が“Android対応”を謳ってなければ動かない可能性が高くなります。一方で、ホストモードではアクセサリ側の対応は不要なので、動くか動かないかはアンドロイド端末側の対応次第になります。

ということは、Android3.1より昔のバージョンのAndroidを使っている場合は、アクセサリモードしかないので USB のマウスやキーボード等が動くかどうかはモノ次第であるだろう、ということになります(実際そうですよね)。一方 3.1 以降で両モードとも対応している場合は、“このマウスはアンドロイド対応デスヨ!”などと敢えて謳ってなくてもWin/Mac汎用のモノが使える可能性は高いということです(何度もしつこいですが、あくまでも可能性であって実際はやってみるまでわからないところがあるんですけどね)。

ちなみに 3.1 以降でアクセサリモード対応している機器をつなぐ場合、アクセサリとホストのどちらのモードを使うかは端末ユーザーが気にすることも選択する方法もなく、自動的にどっちかが選択されて使われるようになっています。また、マウス、キーボード、ジョイパッドのようなOSでサポートする標準のデバイス以外の例えば USB-MIDI のようなものはアプリにもそれを適切にドライブする実装がなされている必要があります。

- NW-F886 に USBマウス を接続してみた -

さて上述の“USBホスト”と“USBアクセサリ”の違いについて踏まえた上で、もういちどNTTドコモの『端末仕様確認ツール』の結果を見てみましょう。

nw-f886-devinfo-usb.jpg

本機のアンドロイドOSのバージョンは 4.1 で明らかに 3.1 以降ではありますが、見てのとおり『USBホスト未対応』でアクセサリのみ対応、となっています。

これは異常なことではなくタブレットではないアンドロイド携帯なんかではよくあることで、アンドロイド 3.1 以降なら必ずUSBホストに対応していますよ、というわけではないということです。前述のとおりホストモードは端末から電力を供給する必要があるため、小型の端末ではバッテリーの設計上無理があるからなんでしょうね。

他の手持ちのアンドロ機の例では、Walkman NW-Z1060 (Android 4.0 VerUp済み)は本機と同じくアクセサリのみ対応、Nexus7(旧)や Transformer TF101 はアクセサリ/ホストの両モード対応でした。Nexus7 や TF101 は USB MIDI も動作しますから当然といえば当然ですね。

残念ながらUSBホストには未対応だった NW-F886 ですが、USBアクセサリには対応しているので、可能性は低くなりますがひょっとすると何かUSBデバイスが動く可能性もないとはいえません。試しにこんな感じで無理やりマウスを接続してみました。

nw-f886-unbox-con-mouse-failed.jpg

前に NW-Z1060 でも同じことやってみたんですが…結果はそのときと同じです。動きません。まあ予想はついてたんですけども、まずホストケーブルじゃないしこの無理矢理入れた、電気街で300円ぐらいで買ってきた変換器もUSBホストやアクセサリモードを考えているとは思えないシロモノだし、とにかくケーブルをなんとかしないとどうしようもない気がします…と、ここまで考えたところでハタ、と思いつきました。

ハイレゾ対応ウォークマン(FシリーズおよびZX1)では、WM-PORT と USB-DAC をデジタル接続できるようになっているが、その場合は別途ハイレゾ出力変換ケーブル WMC-NWH10 を用意する必要がある…と。

そうだこれだ!!これが恐らくホストケーブル的なモノになっているに違いない…というわけで、さっそく買ってきました。

nw-f886-nwc-nwh10-box-0.jpg

ていうかこれ約3000円もするんですよ…。きっとハイレゾ対応の高級素材つかってるんでしょう…と思いましょう。正直今回のようなアホなお遊びにはややお高い目です。ちなみにオープン規格だそうなので、サードパーティの製品も開発可能なようですが、今後もっと安い同類品が出てくるかどうかは…乞うご期待です。

さてこれを使い Walkman NW-F886 にマウス繋げてみました。繋いだのは世界最小というふれこみの ELECOM Baby Beans えだ豆マウス。これはワイヤレスマウスですがブルートゥースと違い、無線ではありますが接続は有線マウスと同じくUSBのソケットに接続しますので、今回のテストにおいては有線マウスと同じ扱いです。この『枝豆マウス』は公式スペックでは Windows と Mac しか対応を謳っておらず Android対応とはどこにも書いてありません。が…



ちゃんと動きました!!

本体はUSBホスト未対応なのでこの場合アクセサリモードで動いているはずですが、恐らく変換ケーブル自体がアクセサリモード用に電源ラインを変換する仕組みになっているんでしょうか。

他にUSBキーボードだとか、ジョイパッドもつないでみましたが、普通に動作しました。これもジョイパッドの説明には“Android対応”とは書いてありませんでした。

nw-f886-nwc-nwh10-con-joypad.jpg

これはもしかして…とちょっとだけ期待しながらいよいよ懸案であった Roland の USB MIDI インターフェイスをつないでみると…。

nw-f886-nwc-nwh10-con-usbmidi-failed.jpg

…結果はダメでした。USB MIDI に対応しているはずの Caustic 3 ですがウンともスンとも言いません…無念! ちょっと面白いのが、FL Studio Mobile 等 USB 非対応アプリでは USB-MIDI をつないでも音が普通にでますが、Caustic 3 では音声出力そのものが全く出なくなります…ということは、デバイスの接続自体は Caustic 側で何らか認識していて、その未対応デバイスをハンドリングする何らかの実装の影響がでているのだろう、ということです。しかもランプは付いて電源はうまく通っているような感じなので、ひょっとするとアプリの USB-MIDI 実装をアクセサリモード対応に変えるとうまくいくようになったりするのかもしれませんが…とりあえず今回はここまでです。

なお、Nexus7 に USB-MIDI インターフェイスをつないでそこで Caustic 3 を動かせばちゃんと MIDI 経由で操作出来ましたのでアプリ側に問題はなく、あくまでも Walkman F の USB がホスト未対応であるのが原因です。

nw-f886-nwc-nwh10-box-1.jpg

あとこのハイレゾ対応スペシャル変換ケーブル WMC-NWH10 ですが、パッケージにも『ハイレゾ対応ウォークマン専用』と書いてはあるんですけど、もしかして以前の Walkman Z でも普通に使えちゃったりしないのかな?などと試しに NW-Z1060 につないで同じようなことやってみましたが、まったくもってマウスも何も一切ウンともスンとも言いませんでした。確かにハイレゾウォークマン専用のケーブルのようです。まァ以前のモデルの WM-PORT にそういう信号が出ているならサードパーティ製の類似品がとっくに出ててもおかしくないので当り前といえば当り前ですね。

NW-F886 のブログネタ、次回はいよいよ DSEE HX のアップデートのお話です(予定)。
posted by blogsapo at 01:37 | Comment(7) | TrackBack(0) | モバイル・周辺機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする