2013年08月18日

サントリー・カクテルツアーズ・カイピリーニャ飲んでみた

コンビニでアサイー風味ジュースを発見したり、普通のスーパーにマテ茶が売っているのを見つけたり、ワールドカップ+オリンピックのダブルイベントへ向けた助走なのでしょうか、このところ普通の店でも徐々にブラジル関連食品を見かけることが多くなってきました。

で、最近発見したのがこれ。

suntory-caipirinha-0.jpg

SUNTORY COCKTAIL TOURS シリーズの、『カイピリーニャ』(Caipirinha)です。ちなみに近所の普通のマックス・バリューで買いました。

カイピリーニャは、ブラジルのカクテルとして最も知名度があるもので、ブラジル料理店はもちろんのこと最近では普通のバーでもちょいちょいメニューにあるのを見かけるようになってきています。

ピンガ(カシャーサ)というサトウキビの蒸留酒と、ライム、氷、砂糖(ガムシロップではなく紅茶やコーヒー用の粉の砂糖を使うのがポイント)で作るカクテルです。

この "Caipirinha" という名前は "caipira"(『田舎もん』の意)という単語にポルトガル語の縮小辞(diminutivo)の -nha がくっついて出来ている単語で、愚直に文字通り訳するなら『田舎ちゃん』ぐらいの意味ですが、こういう食べ物系の固有名詞はノリだけで命名されててあんまり深い意味はなかったり、もともとの意味は既に判らなくなっていたりしますので、日本語に翻訳したらどういう意味なのかをあまりこだわってみてもしょうがないのですが、この記事を書くにあたって日本語のWikipediaのカイピリーニャの項を読んでみると"よく見かける「お嬢さん」という意はほぼない"と記述されていて、へー、とちょっと感心しました。

※ちなみにブラジルで Caipira と言った場合の典型的なイメージはこんなかんじ

『田舎のお嬢ちゃん』『田舎の娘さん』と翻訳したのはおそらく "Caipirinha" が女性名詞であるからそうだろう、と解釈してこうなってしまったような気がしますが、そもそも "caipira" は "pessoa" なんかと同じで、さしている対象の性別無関係に常に女性名詞です。つまり、男の田舎者であっても "caipira" であって("caipiro" という単語はない)、"caipira" と言うだけでは男とも女とも言えません。なので、翻訳時に『お嬢ちゃん』をつけるのはたしかにあんまり意味はないかもしれませんね。

※なお、男女の性別で変化する名詞の場合、例えば "baixinha/baixinho"(背の低い人)の場合だったらこれは性別があるので、"baixinha"といえば"背の低い『女の子』"と女性限定になります。

庶民に親しまれる他の料理同様、カイピリーニャの起源にも諸説あって厳密なところははっきりしない部分もあるようですが、一般にブラジル人によく知られている歴史というのが「サンパウロ州ピラシカバのあたりで風邪のときに薬がわりに飲んでいたものが、やがて今の形になってブラジル全土に広がった」というものです。最初は氷と砂糖の代りにニンニクとハチミツを加えたものだったそうですので、つまりカイピリーニャはもともとタマゴ酒(←今の若い人は知らないかも…)みたいなモノだった、というお話です。

ただこれもよくある話ですが、このルーツ話はフォークロアで実際は「19世紀ごろにサンパウロ州ピラシカバ(Piracicaba)の農場主や家畜売買などの富裕階級の人々のイベントやお祭で、高級な輸入ワインやウイスキーの代用として提供されていたのが始まりであり、もともと素材が安価であったのですぐに庶民にも親しまれるようになった」とするのが正しい歴史のようです。

いずれにしてもサンパウロがカイピリーニャの故郷であるのはほぼ間違いないようで、そのため『カイピリーニャはサンパウロのシンボル』的な扱いになっていったようです。

現代のカイピリーニャのレシピは、インターネットでググると山ほどでてきますが、基本は以下のようになります。

1. ライムを皮つきで適当に切る。切りかたは基本自由だが、ヘタと芯は取ることが多い。
2. 切ったライムをコップに入れて砂糖をお好みの量まぶす。
3. 木やプラ棒などであまり皮をつぶしすぎないように、つぶして汁を出す。
4. 最後に、氷とカシャーサを好きなだけ入れてかき混ぜれば完成!


この中で3.の工程が最も重要で、ここのやり方次第でカイピリーニャの重要な風味であるライムの香りや皮の渋みの加減がかわります。

ブラジル人によるカイピリーニャの作り方の例:


非常に簡単なレシピですが、これを自宅で作ろうと思うとカシャーサの入手がちょいと面倒かもしれませんね。値段はビンで1000円程度なのでたいしたことありませんが、あまり売っているのを見かけませんし、インポート品の店にいくとちょいちょい見掛けますが必ずあるというわけではありません。ネット通販なら簡単に入手できますが、ブラジルマニアではないのにこれ一ビンも買っちゃって1杯カイピリーニャ試すだけもちょっとなぁ…と思ってしまうかもしれません。

というわけで、本題のサントリー・カクテルツアーズ・カイピリーニャの登場です。お宅のご近所のスーパーでもご購入いただけ、しかも買ってすぐに出来上がったカイピリーニャをお楽しみ頂けます、というわけです。

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ブラジルをイメージするツカーノ(tucano, オオハシ)の鳥をあしらったラベルデザインもなかなかエエ感じです。ぶっちゃけ私はこのラベルデザインで購入を決めました。レコードでいうジャケ買い、というやつです。

ちなみに 300ml 入りのビンと 700ml 入りのビンがあって、とりあえずお試しするなら 300ml がお勧めです。量が少いようにみえますが、これ…

suntory-caipirinha-alc-graus.jpg

とこの手の市販カクテルとしてはけっこう度数があります(ちなみにブラジルにおいてカイピリーニャを名乗ることができるアルコール度数の最低ラインが15%)。

700ml瓶だと約12杯ぶん、300mlだと4〜5杯ぶんになりますので、300mlでもかなり飲むことになりますので注意です(開封後は長持ちしません)。

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飲み方はこのように…

suntory-caipirinha-como-beber.jpg

氷を入れて注ぐだけです。お好みで粉の砂糖やライムなどをそえても良いでしょう…ってそこまでやるならちゃんと全部つくったほうが早いですね。あくまでも"手軽に楽してカイピリーニャを"というのがポイントです。

実際に飲んでみた感想ですが、カイピリーニャのキモであるところの新鮮なライムの香りはないのであたりまえですが、カイピリーニャ風味砂糖シロップ味になってしまっていることは否めませんが、これはこれでアリだと思います。カップ麺に店のラーメンの味を求めるのは無粋というものです。

これ試してみてイケルと思った人が、ネットのレシピなどを参考に自分で作ってみたりブラジル料理屋に足を運んでみるきっかけになる事を願いつつ、サウージ!(乾杯)

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2013年07月01日

マリーザモンチのNY公演がニューヨークタイムズで絶賛される

先週の水曜、ニューヨーク・ブロードウェイのビーコン・シアターにて行われたマリーザ・モンチ(Marisa Monte)のライブが、翌日のニューヨーク・タイムズにて賞賛の批評を受けたそうです。

ロンドン五輪の閉会式で次回リオ・デ・ジャネイロへのバトンタッチ役としてブラジル代表パフォーマンスの一角を担い、今やインターナショナルな人気を獲得しているマリーザ・モンチですから、ブロードウェイでショーを行う事自体はそれほど不思議でもないですが、このニューヨークタイムズの記事ではマリーザの美声と音楽性の高さを賞賛すると同時に、先週ブラジル全土を席巻し今もまだ熱が冷めやらない"政治腐敗他に抗議する市民デモ"に関してマリーザが述べた言葉についても言及があって、その事がブラジルのニュースサイトの話題になっていました。一部抜粋してみます。

"Marisa Monte fala dos protestos brasileiros durante show em NY"
"マリーザ・モンチ、NYのライブでブラジルのデモについて語る"

オ・グローボの引用元記事
先日の水曜にマリーザ・モンチのライブを見るためビーコン・シアターにつめかけた観客達は、ブラジルにおける抗議活動について支持を表明する場面に立ち会う事となった。

ニューヨーク・タイムズの批評においてジョン・ペアレーズ(John Pareles, NY Times 紙のポピュラー音楽評論担当)は、マリーザはブラジルで最近起きている事について何度か話したと述べている。

"先週、私はブラジルに居ることが出来てとても幸せだったわ"と、彼女はブラジル各都市を席巻した抗議デモのことについて語った。"ブラジルのデモクラシーの新たな形を示唆する可能性のある何かを見ることが出来たんだもの"

彼女はそこでフレーズをある曲の演奏へと繋いだ。何度も共作しているアルナルド・アントゥーネス(Arnaldo Antunes)と12月に作曲した新曲である。

ジョン・ペアレーズによれば、この新曲"Dizem(Quem me dera)"は、ビートルズ後期のタッチを含んだ進歩と希望のユートピアのヴィジョンについて述べた歌だという。その歌詞は"私達には暴力を終らせるための知性がある"と述べ、また別のパートでは"私達はもっとできる、って言う/新たな星々に出会い/子供達をつくるため/もう恐れる事も無い、そんなだったらなあ"と歌っている。

ジョン・ペアレーズはマリーザ・モンチを"ブラジル音楽における最も美しい声の一人"と北アメリカの観客へ向けて紹介している。評論の全文はこちら(英文)で読むことができる。

日本のテレビ等でチョロッと流れた報道映像ですと、何か街中全部が暴動でムチャクチャになってたようなイメージがあるかもしれませんが、デモに参加した何百万という市民の大多数は普通に抗議デモの行進を行なっていたわけで、当たり前ですが破壊行動やらドサクサに紛れてドロボーを働く輩を支持している人は、マトモな人にはおりません。

ブラジルでは重税の割にちっとも公共サービスが良くならず政治も腐敗だらけ、という悪癖が惰性のように続いていて、「そろそろエエ加減にせいよ!」という国民の怒りが爆発したのが今回の抗議デモの大きな側面であり(ひとつには初動で警察筋がいきなり高圧的な制圧行動に出てしまい、それがテレビなどの報道で流れたため一気に火をつけてしまった、とも)、破壊行動はダメだけど抗議行動自体は民主主義として当然の権利であり「やっとブラジルが目覚めた」と支持を表明している人は多い模様です。

ちなみに、今回の国民の抗議行動に恐れをなした?のか、つい最近、PEC37という今回の抗議活動で批判の対象の一つとなっていた法案を議会が圧倒的多数で否決する結果がでています。これについての日本語の記事があるので、PEC37って何やねん?という人も含めて興味ある方はご覧ください(記事中でてくる"聖市"とはサンパウロ市の事です)。

"国民の声が議会を動かす=下院がPEC37否決=両院で審議の加速化約束=大統領は制憲議会諦める"
ニッケイ新聞(←日経ではナイ)の参考記事リンク

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2013年06月19日

ブラジル各地での大規模協調デモについて

この件についてちょっとエントリ起こそうかと思ったのですが、私のような半可通のテキトー記事より、ブラジル在住のこちらの方のブログできっちりと正確なパースペクティブで、まとめておられますので、こちらを是非ごらんください。

"コンフェデ杯の影にもう一つのブラジル"
Caiu o mico さんのBLOG記事へのリンク

上の記事を読んでいただければお分りかと思いますが、このデモは直接的にはバスの運賃値上げに抗議する内容であり、その流れで慢性的に続く市民サービスの不足とブラジル政府の汚職・腐敗に抗議するものであって、一部新聞見だしにあるような「ワールドカップ抗議デモ」ではありませんが、"ワールドカップにお金を注ぎ込むくらいなら市民サービスを充実しろ!"ということでW杯も槍玉に挙げられているという訳です。

ちなみにブラジル国外でもデモを行なう動きがあり、日本でも今週土曜あたりに名古屋等でデモが行なわれる可能性があるそうです。

USA/ボストン、アイルランド/ダブリン、ポルトガル/リスボン、ロンドン、カナダ他で行なわれたデモの様子の写真(GLOBO サイト)

日本では本国ブラジルのような混乱はないと思いますが、こういう場合デモ本来の意図を離れて過剰な行動が行なわれるケースもありますので近隣の方は念のため注意しておくほうがよいかもしれません。
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2013年06月17日

Haswell搭載 SONY VAIO PRO 実機を触ってきました

いよいよ Haswell 搭載の Ultrabook やそれに準ずる軽量ノートのラインナップが各社から明らかになってきましたね。

そんな中でおそらく、今季の Haswell 軽量ノートPCのベストバイと目されているのが SONY VAIO PRO の新モデル群です。

SONY はハズウェルだのウルトラブックだの各社が薄型ノートPCに凝りだす以前から薄型・軽量にこだわりをもったノートPCのラインナップに気合を入れてます(たまに気合が足りないときもありますが…)。薄型・小型ノート大好きな私はこの3年間 SONY の VAIO Z(VPC-Z1)を愛用していますが、これは通常電圧版の Intel Core i7 プロセッサに nVIDIA のグラフィック・アクセラレータ GT330m を搭載して当時のスペック的にハイエンドクラスである上に、重量1.3kg 、厚み3cm強という軽量さを確保しているという名機でした。しかも2010年当時ノート用としてはまだ珍しかった1920x1080ドットフルHD液晶ディスプレイ搭載でその画面の繊細さには本当にカンドーしたものです。

新しい VAIO PRO シリーズは 11インチの VAIO PRO 11 と 13インチの VAIO PRO 13 に分かれていますが(じつに判り易いネーミング!)、いずれのインチでもフルHDのIPS液晶パネル搭載、 PRO 13 がバッテリー込みで1kgちょい、PRO 11 でタッチパネル無しだとなんと 770g という超軽量である上、平均厚み 1.3cm 最厚部分でも 1.7cmという信じ難いほどの薄さを実現しているにもかかわらずバッテリー駆動時間は10時間以上という、3年前に聞いたら卒倒しそうなモノスゴイ性能になっています。

正式出荷は今月6月22日からのようですが、はやく実物をオサワリしたい!という私のような新しモノ好きのために、大阪梅田のソニーストアでは実機を展示しているという情報を見つけましたので、さっそくお触りに行ってきました。ひやかしでなく具体的に購入も考えている、そういう目線で感想などをちょっと書いておきます。

大阪のソニーストアはハービスプラザという、ワタクシのような安物のビジネスバッグをもった貧乏人がうろうろしてると逮捕されるんじゃないかっていう感じのシックなファッションビル(1Fにはグッチとかティファニーとかコーチとかが入ってます)にある静かで落ちついたお店です。日曜でしたが、場所をあまり知られていないのでしょう(ワタシも今日初めて行きました)混雑もなく落ち着いてオサワリすることが可能でした。

- 外観について -

さっそく実機を手にとってみたところ・・・まず、とにかく軽い!!

1年くらい前でしたか、1kg を切る最軽量ウルトラブックの触れ込みで出てきた NEC の Lavie G type Z もかなり衝撃的でしたが、VAIO PRO はこれとほぼ同程度の重量でかつタッチパネルありでフルHD液晶です(Lavie は1600X900ピクセル・タッチなし)

軽い上に非常に薄いので PRO 11 などは手にもったときの感触が、薄型タブレットを持っているかのような感触です。もちろんクラムシェルなので開かないと使えないんですけどね(ちなみに閉じたままタッチパネルで使えるDUOシリーズも刷新されています)

外観についてですが、デザインにかんしてはさすがソニーという感じでクールでしかもシックな雰囲気にまとまっていて、かなり所有欲をそそるルックスです。

手触り、質感については価格相応の良い感じではありますが、突出して高級感があるという程ではなく今時のノートPCによくある標準的な材質という感触でした。ボディの色や筐体の部位によってヘアラインの有り無し・質感などが異なっていて、このあたりは好みが分れるところなので気になる人は一度は実機を見たほうが良いかもしれません。例えばシルバーは天板が NEC の Lavie G/Z のようなマグネシウムっぽいザラメのあるシルバーでヘアラインはありませんが、黒ボディはヘアラインのある天板でした。キーボードのパームレストはいずれの色もヘアライン有りですが、キーボードの枠部分はちょっと異なった樹脂っぽい質感でした。

画面については、IPS液晶パネルだけあってスクリーンを正面から見たときにムラなども感じられず、まずまず良質のパネルと見うけました。タッチインターフェイスのため基本的にグレア、つるピカの光沢パネルになりますが、タッチなしモデルの場合はノングレアパネルとなるようです。ソニーストアのタッチパネル無しモデルをやや老眼になりかかってるワタクシの両目が観察した感じでは、たしかにノングレアタイプのようでしたが、完全なつや消しではなくハーフグレア、やや光沢あるかな?ぐらいの感じでしたね。

静かで落ちついたお店なので、展示機のスピーカーを大音量で鳴らすわけにはいきませんので、小さなささやくような音量でスピーカーのチェックも試みてみました。というのは、私の愛用 VAIO Z (VPC-Z1)にもいくつか不満はあってその一つがスピーカーの有り得ない音質で、ココはちょっと気になってたんですよね。まあ薄型ノートPCのスピーカーに音質は期待しないし、してもいけない訳ですが、それにしても・・これがあのソニーか?というくらいの酷いスピーカーだったんですよ VAIO Z は。展示機の VAIO PRO 13 は小さな音でしか鳴らせなかったので判断は難しいですが、そこまで悪くは感じられませんでした。薄型ノートPCとしてはこんなものかな?という感じの平均的な音だと感じました。

- キーボード・チャタリング -

もうひとつ、VAIO Z で一番不満だったのがキーボードのチャタリングで、これ結構有名なんですけどメーカーは把握してなかったのか、してたけど基礎設計に問題があって根治治療ができなかったのか、VAIO Z シリーズの有り難くない伝統になってしまってました。

有志の方がチャタリングを常駐ソフトウェアでカバーするフリーウェア(その名もズバリ『Vaio Type Z チャタリングキャンセラー』、ソフトの開発履歴からして2009年のTypeZで既に問題があったことが分ります)を公開してくださってたから良いようなものの、これがなかったら本気で返品も考えるところでした(例えばパスワードの入力でチャタったりすると入力ミスに気がつかず何故かわかんないけどログインに失敗する、などという事が頻発しますので目茶苦茶イラつきます)。

今回おさわりに行った VAIO PRO シリーズは Type Z の後継ではないですがこの件は気になってましたので、店頭展示機でキー入力をチェックしてみましたが、チャタリングの件は大丈夫っぽいです。固体差もあるかもしれないので、3台の PRO 11/13 をそれぞれ100〜200文字程度試してみましたが、VAIO Z で頻発したようなチャタリングは見つけられませんでした。キータッチそのものも薄型にもかかわらず適度なストローク・返り・打鍵感があり、キーのピッチも十分で悪くないと思いました。

とりあえずここまでのところ、外観・モノとしての出来栄えについては文句なしに、現行 Haswell ウルトラブックで最良機種に認定してよいように思われます。

あとは実際のパフォーマンス、性能です。

-  Windows エクスペリエンス・インデックス -

ちょっと前のアーティクルでも取り上げたんですが、Haswell における統合グラフィック機能の高速化でインテルはPCゲーマーの取り込みも狙っているそうなので、VAIO PRO シリーズのグラフィックパフォーマンスがどれくらいアップしているのかも気になるところです。

私の場合モバイル機としてのグラフィックパフォーマンスが目当てで VAIO Z を購入した経緯があるので、ここがそれなりにアップして無いようだと仮に通常評価でベストバイであったとしても、購入はちょっと考えてしまいますね。価格もややお高いめですし・・・もちろんトータルで見ればそれだけの価格を十分払ってしかるべき機種なんですけどね。

Haswell の最大の売りは圧倒的な省電力性能であり、各社の新しい Ultrabook のスペックを見てもいずれもおよそ1.5〜2倍くらいのバッテリー駆動時間の伸びを見せていて、省電力にかんするインテルの売り文句がフカしでなかったのは間違いないようですが、グラフィックの高速化についてはまだ実機がほとんど出回ってないこともありネット記事でもはっきりした評価はあまり聞こえてこないようです。

実は、いち早く Haswell を搭載のノートとして既に販売開始されいている Macbook Air の新モデルのレビューを見る限り、グラフィック性能の高速化についてはあまり過剰な期待はできないような結果となっているようです(参考記事)。

もちろん、Windows と Mac という OS の違いはありますし、設計思想がそもそも違っていて Macbook Air では速度はこれ以上必要ないので今まで速度をキープしつつさらなる省電力を目指した結果なのだ、という事も考えられますが、そのほかネットに流れる諸々の情報などを総合してみても、モバイル向け Haswell 搭載の統合グラフィックの性能は以前の Intel HD Graphics 4000 に対し、2割から3割程度の性能UPというのが妥当な線なのではないでしょうか。

ソニーストアの展示機に勝手にモンハン・ベンチをインストールしたら怒られますので出来ませんが、 Windows8 にはおおざっぱな PC の性能を測るための簡易ベンチ"Windows エクスペリエンス インデックス"があります。

諸々のベンチマーク同様、これだけで性能が測れるというものでもないですが、この"Windows エクスペリエンス インデックス"は標準搭載されているおかげで、ネットを検索したときに大抵の機種での結果を得ることが出来ますので、購入に当って比較するときなんかに結構便利なんですよね。

というわけで、展示機の VAIO PRO 13 の"Windows エクスペリエンス インデックス"の各値をメモってきました。

プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 5.6
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリハードディスク7.8

この値は展示されていた Intel Core i5-4200U(1.6GHz, Intel HDG 4400)でメモリ4Gのモデルの値ですが、15万円ぐらい支払って自分の所有物にしてから調整しまくればもうすこし良くなるかもしれませんし、ソニーストアのカスタマイズでさらに数万円支払って Core i7 + 8G メモリの構成にすれば幾らかパワーアップするはずです。

ちなみに、Core i7 搭載 8G メモリ構成のVAIO Zで、GT 330mグラフィックアクセラレータ有効のモードの場合 Windows エクスペリエンスは上記の展示機値と似たような値でグラフィックは双方とも6.4と VAIO Z が上回り、HDD(SSD)は若干劣る結果になります。この状態だと VAIO Z の通常バッテリでは3時間すら持ちませんので、同等性能で10時間もの長時間持続を果す Haswell 搭載 VAIO PRO の省電力性能はもの凄い進歩を遂げているというのは確かです。

バッテリーは圧倒的だし軽さ薄さやルックスなど総合的には非常に良くなってるのは間違いないのですが、ただ、速度性能にかんしてはたいして向上していないように見えるので、この値段を払うべきかどうかちょっと悩ましいところではありますね。もともと VAIO Z を所有していなければ、迷うことなく買い!なんですけどね。

先に述べたとおり、 Windows エクスペリエンスはごくおおまかな指標にしかならないので、今後実機のちゃんとしたパフォーマンスレビューが出てからまた改めて考えてみたいと思います。
posted by blogsapo at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | モバイル・周辺機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする